2022年に約5年振りとなるソロ名義での新曲を発表して、話題となったKendrick Lamar (ケンドリック・ラマー)ですが、5枚目のアルバム「Mr. Morale & The Big Steppers」(2022)をドロップ。
今作は、2018年にリリースされた映画「ブラックパンサー」のサントラ以来となるフルアルバムで、ソロアルバムでは「Damn」(2017)以来、約5年振りの新作となりました。
また、自身初の2枚組で「Big Steppers」と「Mr. Morale」の2部構成の9曲ずつ、計18曲を収録しています。
今回はこのアルバムから、多くの映画に出演し、2020年公開のコメディ映画「Zola」ではインディペンデントスピリットアワードで「最優秀女性主人公賞」を受賞したTaylour Paige (テイラー・ペイジ)との「We Cry Together」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Kendrick Lamar feat. Taylour Paige – We Cry Together (2022)
楽曲情報
Kendrick Lamar (ケンドリック・ラマー)
出身地 :カリフォルニア州コンプトン
生年月日:1987年6月17日
ジャンル:Hip Hop
Taylour Paige (テイラー・ペイジ)
出身地 :カリフォルニア州サンタモニカ
生年月日:1990年10月5日
レーベル
Aftermath Entertainment
Interscope Records
Top Dawg Entertainment
Universal Music Group
プロデューサー
Bēkon
J.LBS
The Alchemist
元ネタ・サンプリング
Florence & the Machine – June (2018)
“We Cry Together” 元ネタ・サンプリング
Florence & the Machine – June (2018)
元ネタになったのは、イギリス出身のインディーロックバンドFlorence & the Machine (フローレンス・アンド・ザ・マシーン)の「June」(2018)です。
彼らの2009年にリリースしたデビューアルバム「Lungs」は、65週に渡ってトップ40入りし、UKチャート1位を獲得。
デビュー作ながら2009年、2010年に最も売れたアルバムの1枚に数えられ、収録曲の「Dog Days Are Over」がYouTubeで1億6000万再生を記録。
セカンドアルバム「Ceremonials」(2011)サードアルバム「How Big, How Blue, How Beautiful」(2015)で、3作連続でUKチャート1位を獲得。
「How Big, How Blue, How Beautiful」は、世界8ヵ国のチャートで1位に輝き、20ヵ国のチャートでトップ10入りを果たし、世界各国のオーディエンスを魅了した作品になりました。
Kendrick Lamarにサンプリングされた「June」(2018)は、彼らの4枚目のアルバム「High as Hope」(2018)に収録し、イギリス、アメリカのチャートで2位を獲得。
このアルバムは、EminemやBruno Mars、Kanye Westなどを手掛ける名プロデューサーEmile Haynieがエグゼクティブプロデューサーを務め、リードボーカルを務めるFlorence Welchも初のエグゼクティブプロデューサーで名を連ねています。
終わりに
Kendrick Lamarは、アルバムのリリースと同時にプロモーションのため、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オセアニアを回る65日間のツアー『The Big Steppers Tour』を発表。
このツアーには、2021年にコラボレーションしたBaby Keemと、Kendrick LamarのレーベルpgLangと契約しているTanna Leoneがオープニングアクトを務めることが発表されるなど、今後も彼らの動向から目が離せませんね。
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