2025年の夏、Mariah Carey (マライア・キャリー)がまたしても音楽シーンに新たな風を吹き込んだ。7月25日にリリースされた最新シングル「Sugar Sweet」は、ただの甘い恋の歌ではない。
彼女がKehlani (ケラーニ)とShenseea (シェンシア)という2人の気鋭女性アーティストを迎えて生み出したこの曲は、音楽的にも文化的にも重要なコラボレーションである。
本作は、9月26日にリリースが予定されているMariahの16作目のアルバム『Here For It All』からのセカンドシングルとされており、先行シングル「Type Dangerous」に続く一手となっている。
Mariah Carey, Shenseea & Kehlani – Sugar Sweet (2025)
「Sugar Sweet」が描く3人の“愛の形”
「Sugar Sweet」は、ダンスホールレゲエとアフロビーツのテイストを織り交ぜたトラックに、3人の女性アーティストがそれぞれのスタイルで“愛の自信”を表現するラブソングである。
Mariah Careyは、再会のときめきをテーマに、恋の駆け引きを焦らず自分のペースで楽しむ余裕を見せる。かつてのような高音のシャウトではなく、むしろ円熟味あるヴォーカルが、聴き手の心に優しく染み入る。
Kehlaniは、恋愛における刺激と癒しの両方を求める心を歌い、柔らかな表現の中に芯の強さを滲ませる。そしてShenseeaは、自分の愛がどれほど濃厚で特別かを大胆に主張し、カリビアンなエネルギーを全体に注入している。
それぞれの歌声が交わるたびに、まるで3人の異なる人生が重なり、ひとつの大きな物語が紡がれていくかのようだ。まさに、恋愛における「自信・魅力・甘さ」の三重奏である。
Mariah Careyという“夢”と共演することの意味

この豪華なコラボレーションに対し、Kehlaniは自らのInstagramで率直な思いを綴っている。
「私が人生で初めて覚えた曲はMariahの『Hero』だった。
彼女はずっと私のヒーローであり、音楽界の真のアイコン。
そんな人と曲を作ることができて、本当に光栄。言葉にできないほど感謝してる」
彼女のこの言葉からは、ただのフィーチャリングではない、心からのリスペクトと感動が伝わってくる。Mariah Careyの存在が、次世代のアーティストたちにどれだけの夢を与えてきたかを改めて感じさせる。
Shenseeaもまた、SNS上で「Mariahと曲が作れるなんて信じられない」と興奮をあらわにしており、若手アーティストたちにとってMariahとの共演がどれだけ大きな意味を持つかを物語っている。
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アルバム『Here For It All』が描くMariahの現在地

『Here For It All』は、2018年の『Caution』以来となるMariahの新作であり、アニバーサリー・エディションやリイシューを除けば実に7年ぶりのオリジナルアルバムとなる。
彼女自身が語るところによれば、本作はここ10年間のパーソナルな旅路を投影した作品であり、14歳になる双子の母としての日々、そしてその中で感じたことのすべてが詰まっているという。
収録曲は11〜12曲を予定しており、Mariahらしいバラードもきちんと用意されているとのこと。彼女はこのアルバムを「夏らしい雰囲気」と語っており、重厚さよりも軽やかさ、悲しみよりも希望に満ちた空気を感じさせる。
また、先行シングル「Type Dangerous」は全米シングルチャートにおいて彼女にとって通算50曲目のエントリーを果たし、R&Bデジタルソングチャートでは1位を記録している。長年のキャリアを持ちながら、なおも進化を止めないMariahの姿勢には、賞賛の声が絶えない。
Mariah Carey – Type Dangerous
おわりに
「Sugar Sweet」は、Mariah Careyが音楽界に再び示した存在証明である。
そして、それは単なる“過去の栄光にすがる”という意味ではない。むしろ、いまを生きる若いアーティストと真正面から向き合い、新しい音楽をともに作り上げていくその姿こそが、Mariahが真のレジェンドであることの証左である。
ダンスホールとアフロビーツ、R&Bとカリブの感性。そこにMariahの円熟味と、KehlaniとShenseeaの瑞々しい感性が合わさることで、この楽曲は2025年の夏を象徴するアンセムとなった。
この「Sugar Sweet」が、アルバム『Here For It All』の一部としてどんな位置を占めるのか。そして、この3人の再共演があるのか。注目すべきポイントはまだまだ多い。何よりもまず、この曲が放つ“甘さ”と“強さ”を、いま心ゆくまで味わいたい。
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