Cardi Bの新曲「Safe」徹底レビュー|Kehlani参加・歌詞の本音・MVの裏にあるメッセージ

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Cardi B (カーディ・B)のセカンド・アルバム『Am I the Drama?』から生まれた「Safe」は、派手さとスキャンダルに彩られてきた彼女のキャリアの中で、異彩を放つ一曲である。2025年9月19日、アルバムと同日に公開されたこの楽曲は、R&BシンガーのKehlani (ケラーニ)を迎えたメロウなナンバーで、タイトルが示すとおり“安全”や“安心感”をテーマにしている。

ちょうどこの時期、Cardi BはOffsetとの離婚や夫婦関係の不和を公に語り、私生活は連日のようにメディアを賑わせていた。そんな騒々しい渦中で「Safe」が届けられたことは、まるで「私が求めているのは名声でも金でもなく、心から信じられる存在だ」と語りかけるようであった。

Cardi B feat. Kehlani – Safe (2025)

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Cardi BとKehlani――友情とリスペクトの積み重ね

このコラボレーションは決して突発的なものではない。Cardi BKehlaniはこれまでもパーティーやアワードでの交流、SNS上でのやり取りなどを通して親交を深めてきた。特に、R&Bとヒップホップの境界を自由に行き来するKehlaniの表現力に対し、Cardi Bが敬意を抱いていたことは知られている。その積み重ねが「Safe」の自然な響きを支えているのだ。

KehlaniはInstagramに次のようなメッセージを投稿している。妊娠を抱えながらも撮影現場で笑顔を絶やさず、力強くパフォーマンスを続けるCardi Bの姿に「あなたはとんでもないパワーハウスだ」と賞賛を贈り、友情と尊敬をにじませた言葉を綴っている。その熱のこもった言葉からも、両者の信頼関係がどれほど強いかが伝わってくる。

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歌詞と音像――安心を求める告白

「Safe」が描くのは、金や地位では埋められない“そばにいてくれる人の存在”である。Cardi Bは過去の経験を振り返りながら、信頼に満ちた今の関係に安らぎを見出す姿をラップで吐露する。その上に重なるKehlaniの柔らかなフックは、「あなたは安心していい」というメッセージをリスナーに投げかける。

プロデュースを手掛けたのはDJ SwanQoをはじめとする複数のクリエイターで、サウンドはシンプルでありながら奥行きを持つセクシードリル調に仕上げられている。最小限のビートに、Cardi BのラップとKehlaniのヴォーカルが溶け合い、テーマそのものを音楽として具現化しているのが印象的である。

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ミュージックビデオ――幸福と不安の狭間

公開されたMVは、短編映画のような構成で展開する。妊娠や家庭の日常が描かれる一方で、後半に進むにつれて不安や裏切りを暗示する場面が差し込まれ、幸福と緊張が同居する複雑な心情を映し出す。ドン・ベンジャミンが恋人役で出演し、90年代R&Bの映像美をオマージュした演出も盛り込まれている。特にTLCの「Creep」を彷彿とさせるシルクのパジャマ姿のダンスは、遊び心と懐かしさを兼ね備えた仕掛けとなっている。

TLC – Creep

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受け止められ方――ゴシップと楽曲の交錯

リリース直後から「Safe」は世間の憶測を呼んだ。Offsetとの関係や夫婦間のトラブルといったゴシップと歌詞が重ねられ、「これはCardi自身の本音ではないか」と語られることも少なくなかった。SNSでは「Kehlaniの声がCardiの痛みを優しく包んでいる」という感想が広がり、単なる楽曲を超えて彼女の人生そのものを映した作品として受け止められている。

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結論――『Safe』が示したCardi Bの素顔

「Safe」は、ゴシップに翻弄されるスターとしてのCardi Bではなく、人間としての弱さや“拠り所を求める気持ち”を赤裸々に表現した一曲である。Kehlaniという信頼できるパートナーを迎えたことで、楽曲は単なるラブソングの枠を越え、彼女の人生の断片を切り取ったドキュメントのような輝きを放っている。

華やかさの裏にある心の叫びを形にした「Safe」。そこに映るのは、強さだけでなく弱さをも抱えた人間・Cardi Bの姿である。そして、その弱さをさらけ出した瞬間こそが、彼女の音楽に最大の説得力を与えているのである。

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