1990年代にSheek Louch、Jadakiss、Styles Pがニューヨークで結成したラップグループThe LOX。
彼らは1998年に “Ruff Ryders Entertainment” に加入し、自身のレーベル “D-Block Records” を設立。
その後Styles Pは、2002年にデビューアルバム「A Gangster and a Gentleman」をドロップ。
その中から今回は彼の代表曲の1つでもある「Good Times」をピックアップして解説します。
楽曲情報
Styles P
出身地 :ニューヨーク、クイーンズ
生年月日:1974年11月28日
ジャンル:Hip Hop
所属 :The Lox
レーベル
Ruff Ryders
Interscope Records
プロデューサー
Saint Denson
Swizz Beatz
元ネタ・サンプリング
Freda Payne – I Get High (On Your Memory) (1977)
Styles P – Good Times (2002)
元ネタ・サンプリング
Freda Payne – I Get High (On Your Memory) (1977)
元ネタとなったのは、ミシガン州デトロイト出身のシンガーFreda Payneの「I Get High (On Your Memory)」(1977)です。
彼女の7枚目のアルバム「Stares and Whispers」(1977)に収録し、Styles Pがサンプリングしたことで、一躍注目を集める曲となりました。
また2014年にFreddie GibbsとMadlib共作の「High」でもサンプリングしたことでも知られています。
Freddie Gibbs & Madlib feat. Danny Brown – High (2014)
Good Times
イントロから大胆にサンプリングしたこの曲は、Ruff Rydersの主要人物でもあるSwizz Beatzがプロデュース。
彼はこの曲について次のように語っています。
あのサンプルを使ったのは「I Get High」と書いてあったからだよ。 いいものを吸いたいと思わない人はいないでしょう。それがStylesの全てだよ。 あの曲は俺っぽさはないよ。あとStylesと一緒に葉っぱを吸ったことは一度もないね。 俺とStylesは「Good Times」や「Blow My Mind」のような、人をハイにさせる曲を作っているんだ。 それが俺らのケミストリーなんだけど、今はもうそれが終わってしまった。 今、彼に何かを手掛けるとしたら、それは違うものでないといけないね。
「Blow Your Mind」もSwizz Beatzがプロデュースし、ヒットしたことを引き合いに出し、さらに進化したビートを提供しないといけないことを明かしています。
Styles P feat. Swizz Beatz – Blow Your Mind (2007)
また「Good Times」はSwizz Beatzが2002年に発表したコンピレーションアルバム「Swizz Beatz Presents G.H.E.T.T.O. Stories」にも収録。
この作品からもリード曲としてリリースされていることから、Swizz Beatzもお気に入りの1曲であるように思えますね。
終わりに
Styles Pの「Good Times」はいかがでしたでしょうか。
近年も精力的に活動している彼は、2020年にThe LOX名義で4年振りとなるアルバムを発表しています。
この機会に彼の作品を聞いてみてはいかがでしょうか。
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