元ネタ・サンプリング Jay-Z – Girls, Girls, Girls (2001) ジェイ・Zがサンプリングしたことで元ネタが再リリースされた?!

2000年代
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Jay-Z (ジェイ・Z)の5枚目のアルバム「The Dynasty: Roc La Familia」(2000)は、発売初週に55万枚以上を売り上げて全米チャート1位を獲得し、ビルボードによると2000年から2010年の10年間で20番目に売れたR&B/ヒップホップアルバムとなりました。

その中でもLil’ KimBeanie SigelMemphis BleekJermaine DupriがMVにカメオ出演し、The Neptunesがプロデュースしたリードシングル「I Just Wanna Love U (Give It 2 Me)」(2000)は、R&B/Hip Hopチャート1位を記録。

2000年代に入ってもJay-Zの人気は勢いは衰えることなく、彼の代表曲のひとつとなりました。

そんな彼が、翌年の2001年に6枚目のアルバム「The Blueprint」をリリース。

9月11日の同時多発テロと同日にリリースされたにも関わらず、発売初週に42万以上のセールスを記録して、Jay-Zは1998年に発表したアルバム「Vol. 2… Hard Knock Life」から4作連続で全米チャート1位を獲得しています。

今回はこのアルバムからJust Blazeがプロデュースした「Girls, Girls, Girls」(2001)ピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Jay-Z – Girls, Girls, Girls (2001)

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楽曲情報

Jay-Z (ジェイ・Z)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1973年12月4日
ジャンル:Hip Hop

レーベル
Roc-A-Fella Records
Def Jam Recordings

プロデューサー
Just Blaze

元ネタ・サンプリング
Tom Brock – There’s Nothing in This World That Can Stop Me From Loving You (1974)
Crash Crew – High Power Rap (1980)

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“Girls, Girls, Girls” 元ネタ・サンプリング ①

Tom Brock – There’s Nothing in This World That Can Stop Me From Loving You (1974)

元ネタになったのは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガーTom Brock (トム・ブロック)「There’s Nothing in This World That Can Stop Me From Loving You」(1974)です。

この曲は、彼の唯一リリースしたアルバム「I Love You More and More」(1974)に収録。

Jay-Z「Girls, Girls, Girls」でこの曲をサンプリングしたことで再び脚光を浴び、Tom Brockが亡くなった翌年2003年にCDで再リリースされています。

またその後もPapooseGabrielleなど25組以上のアーティストにサンプリングされ、サンプリングソースとして知られています。

Papoose – Hustle Hard (2005)

GabrielleI – Remember (2007)

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“Girls, Girls, Girls” 元ネタ・サンプリング ②

Crash Crew – High Power Rap (1980)

Jay-Z「Girls, Girls, Girls」は、ラップグループCrash Crew (クラッシュ・クルー)「High Power Rap」(1980)もサンプリングしています。

彼らは、ニューヨーク、ハーレムで結成した6人組ラップグループでDisco Dave and the Force of the 5 MC’s名義で1980年にこの曲をリリース。

同年にSugar Hill Recordsと契約を交わし、1984年にデビューアルバム「The Crash Crew」をリリースしています。

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終わりに

今作を手掛けたJust Blazeは、後のインタビューでラッパーのGhostface Killahのためにビートを制作していたことを明かしています。

Girls GirlsはGhostfaceのために持っていたなんだ。
プロツールセッション(ビート制作ソフト)は『Ghostface』と名付けていたよ。

しかしGhostface Killahはそれを断り、最終的にJay-Zがこのビートを使うことになったようです。

この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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