元ネタ・サンプリング The Game feat. Chris Brown, Chlöe & Cassie – Universal Love (2022) 11枚目のアルバムからジャネット・ジャクソンをサンプリング!

2020年代
2020年代T
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これまでに10枚のアルバムを発表し、3枚が全米チャート1位、7枚がR&B/ヒップホップチャート1位と、西海岸のヒップホップシーンを牽引してきたThe Game (ザ・ゲーム)

2019年にリリースしたアルバム「Born 2 Rap」で、キャリア最後のアルバムとなることをSNSで発表し、次のように明かしています。

俺は素晴らしい人生を送ってきたし、自分のラップの目標もずっと前に超えてきた。
俺の立場からすると、常に「量」より「質」なんだ。
リアルな音楽は常に成功するし、このアルバムは素晴らしい活動を締めくくることになる。

引退宣言ともとれる発言を撤回し、2022年に11枚目のアルバム「DRILLMATIC – Heart vs. Mind」をドロップ。

Hit-Boyがエグゼクティブプロデューサーを務めたこのアルバムは、1月に先行リリースされていたKanye Westとのシングル「Eazy」を含む全29曲収録し、110分を超えるボリューミーな作品に仕上がりました。

「Eazy」の元ネタはこちら。

今回は、このアルバムからChris Brown (クリス・ブラウン)Chlöe (クロイ)Cassie (キャシー)をゲストに迎えた「Universal Love」(2022)をピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

The Game feat. Chris Brown, Chlöe & Cassie – Universal Love (2022)

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楽曲情報

The Game (ザ・ゲーム)
出身地 :カリフォルニア州コンプトン
生年月日:1979年11月29日
ジャンル:Hip Hop

Chris Brown (クリス・ブラウン)
出身地 :バージニア州タッパハノック
生年月日:1989年5月5日
ジャンル:R&B

Chlöe (クロイ)
出身地 :ジョージア州アトランタ
生年月日:1998年7月1日
ジャンル:R&B
所属  :Chloe x Halle

Cassie (キャシー)
出身地 :コネチカット州ニューロンドン
生年月日:1986年8月26日
ジャンル:R&B

レーベル
100 Entertainment
Virgin Music Services

プロデューサー
Davaughn
Titus E. Johnson

元ネタ・サンプリング
Janet Jackson feat. Q-Tip and Joni Mitchell – Got ‘Til It’s Gone (1997)

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“Universal Love” 元ネタ・サンプリング

Janet Jackson feat. Q-Tip and Joni Mitchell – Got ‘Til It’s Gone (1997)

元ネタになったのは、インディアナ州ゲーリー出身のシンガーJanet Jackson (ジャネット ジャクソン)「Got ‘Til It’s Gone」(1997)です。

この曲は、彼女の6枚目のアルバム「The Velvet Rope」(1997)に収録され、アルバムは全米チャート1位を獲得し、全世界で800万枚のセールスを記録しています。

アルバムからリードシングルであるこの曲は、アメリカでは商業用にリリースされなかったためチャートインすることはありませんでしたが、世界5カ国以上のチャートでトップ10入りを果たし、MVはグラミー賞「最優秀短編音楽ビデオ賞」を受賞しています。

また、この曲はJimmy Jam & Terry Lewisがプロデュースしていますが、Janet JacksonJoni Mitchellの大ファンであることを知ってサンプリングしたようです。

私はずっとJoni Mitchellの大ファンだったんだけど、Jimmy Jamはそれを知っていたから「Big Yellow Taxi」のサンプリングを入れてくれたんだ。
このLPにラッパーを入れたいとは思ってたけど「Got Till It's Gone」を作るまでは、誰が、どんな曲をやるかは全く考えていなかったんだ。
Q-Tipは完璧な人物だった。
彼の声はヴォーカルのようにメローでレイドバックしているわ。

Joni Mitchellをサンプリングした「Got ‘Til It’s Gone」の記事はこちら。

また、この曲についてはイギリス出身のシンガーDes’reeがリリースしたアルバム「Mind Adventures」(1992)に収録されている「Feel So High」に似ているとして、彼女はJanet Jacksonとプロデューサーを提訴しています。

1998年7月、Des’reeはこの曲からの出版印税の25パーセント、約200万ポンドを認める法廷外の和解を勝ち取ることができました。

しかし、この裁判で彼女は「彼女からお金を引き出すことが目的ではなかったわ」と明かし、Janet Jacksonが自分の作品からこの曲を「借りた」ことに、彼女が謝意を示していなかったことを認識してほしかったからだと思われます。

Des’ree – Feel So High (1992)

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ゲームがアルバムについて明かす

今作について、The Game自身のSNSで「生きている中で最高のラッパー」である理由を「理解」させるだろうと語り「このアルバムは俺のキャリアで最高のアルバムになることに強い自信を持っている」と明かしています。

この機会に、自身最高のアルバムと語る彼のアルバムを聴いてみてはいかがでしょうか。

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