これまでに世界で1億枚以上のセールスを記録し、全米シングルチャートで18曲連続してトップ10入りした初の女性アーティストとなったJanet Jackson (ジャネット ジャクソン)。
1997年に6枚目のアルバム「The Velvet Rope」をリリースした際には、Virgin Recordsとの契約を再交渉し、当時の記録となる8000万ドルで契約しました。
またアルバムから6枚のシングルがカットされ、その中でも「Together Again」は世界的ヒットとなりました。
今回はこの作品に収録している「Got ‘Til It’s Gone」をピックアップ。
名プロデューサーデュオJam & Lewisがプロデュースし、ゲスト参加しているJoni Mitchell (ジョニ・ミッチェル)をサンプリングしています。
ここでは元ネタについて解説します。
Janet Jackson feat. Q-Tip and Joni Mitchell – Got ‘Til It’s Gone (1997)
楽曲情報
Janet Jackson (ジャネット ジャクソン)
出身地 :インディアナ州ゲーリー
生年月日:1966年5月16日
ジャンル:R&B
Q-Tip (Qティップ)
出身地 :ニューヨーク州クイーンズ
生年月日:1970年4月10日
ジャンル:Hip Hop
所属 :A Tribe Called Quest
Joni Mitchell (ジョニ・ミッチェル)
出身地 :カナダ、フォートマクラウド
生年月日:1943年11月7日
ジャンル:フォークソング
レーベル
Virgin Records
プロデューサー
Jimmy Jam & Terry Lewis
Janet Jackson
元ネタ・サンプリング
Joni Mitchell – Big Yellow Taxi (1970)
“Got ‘Til It’s Gone” 元ネタ・サンプリング
Joni Mitchell – Big Yellow Taxi (1970)
元ネタになったのは、カナダ出身のシンガーJoni Mitchell (ジョニ・ミッチェル)の「Big Yellow Taxi」(1970)です。
この曲は彼女の3枚目のアルバム「Ladies of the Canyon」に収録され、カナダ、オーストラリア、イギリスなどのチャートで上位にランクイン。
またBob DylanやRita Oraなど30曲以上でカバーに使われており、2002年にはCounting Crowsによるカバーは、全米アダルトチャート5位にランクイン。
しかしチャートには入ったものの、イギリスの音楽メディア誌NMEは「2000年代の最悪の曲」の1つに挙げられ、他の評論家からも酷評された曲となりました。
Counting Crows feat. Vanessa Carlton – Big Yellow Taxi (2002)
終わりに
タイトル曲の「Got ‘Til It’s Gone」は、アメリカではシングルとして発売されず、当時のチャートルールではエントリーの資格がありませんでした。
しかしアルバムは全米チャート1位を獲得し、この曲はグラミー賞で「Best Short Form Music Video」を受賞しています。
Janet Jacksonは、このヒット曲について次のように語っています。
この曲を歌うことは、ずっと前に埋めた痛みを掘り起こすことを意味するわ。 それは大変なことで、時には混乱することもあったの。 でも、そうしなければならなかったわ。私は人生でずっと痛みを埋めてきました。 私のセラピーは、この曲を書くことで得られたのよ。 そして勇気を出して歌わないと、結果的にブルースになってしまうの。
彼女はこの曲にいろいろな思いを抱いていたようで、影で苦労していた様子が想像できます。
この機会に、この懐かしい名曲をもう一度聴いてみませんか?
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