50 Cent (フィフティ・セント)が2003年に発表したデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin’」は、発売初週に87万枚以上を売り上げ、全米チャートで1位を獲得。
収録曲の「In da Club」と「21 Questions」は全米シングルチャート1位に輝き、アルバムはグラミー賞「最優秀ラップアルバム」にノミネートされました。
また音楽メディア誌ローリングストーンが選出する「史上最高のアルバム500枚」で280位にランクインし、音楽史に名を刻む作品になりました。
そんな彼が主演した半自伝的映画「Get Rich or Die Tryin’」(2005)は、日本でも大きく話題になりました。
今回は、その映画サントラに収録されている「Best Friend」のRemixバージョンをピックアップ。
このRemixバージョンは、2006年に発売されたOlivia (オリヴィア)のアルバム「Behind Closed Doors」と50 Centのアルバム「The Massacre」の2006年盤で聞くことができます。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
50 Cent feat. Olivia – Best Friend Remix (2006)
楽曲情報
50 Cent (フィフティ・セント)
出身地 :ニューヨーク、クイーンズ
生年月日:1975年7月6日
ジャンル:Hip Hop
Olivia (オリヴィア)
出身地 :ニューヨーク、ジャマイカ
生年月日:1981年2月15日
ジャンル:R&B
レーベル
Shady Records
Aftermath Entertainment
G-Unit Records
Interscope Records
プロデューサー
Hi-Tek
元ネタ・サンプリング
Valerie Simpson – Silly, Wasn’t I (1972)
“Best Friend Remix” 元ネタ・サンプリング
Valerie Simpson – Silly, Wasn’t I (1972)
元ネタになったのは、ニューヨーク、ブロンクス出身のシンガーValerie Simpson (ヴァレリー・シンプソン)の「Silly, Wasn’t I」(1972)です。
彼女は1960年代にNickolas Ashfordと夫婦デュオAshford & Simpsonを組んでキャリアをスタートさせます。
彼女は1960年代にニコラス・アシュフォードと夫婦デュオ「アシュフォード&シンプソン」を組んでキャリアをスタートさせた。
彼らはソングライター、シンガーとして活躍し、Chaka Khanの代表曲のひとつ「I’m Every Woman」(1978)や、Chaka Khan、Quincy Jonesがコラボした同年発売のシングル「Stuff Like That」に楽曲提供し、R&Bチャートで1位を獲得しました。
「Silly, Wasn’t I」(1972)は、Valerie Simpsonのソロアルバム「Valerie Simpson」に収録し、シングルはR&Bチャート24位を記録しました。
終わりに
本作が収録されているサウンドトラック「Get Rich or Die Tryin’」は、Lloyd Banks、Young Buck、Tony Yayo、Olivia、Mobb DeepなどのG-Unitに所属しているアーティストが参加。
発売初週に32万枚を売り上げ、R&B/Hip Hopチャートで1位を獲得。
グラミー賞の「ベスト・ラップ・アルバム」にノミネートされ、現在までに300万枚以上を売り上げています。
この機会に元ネタと合わせて聴いてみてはいかがでしょうか。
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