遺作となったPop Smoke (ポップ・スモーク)のデビューアルバム「Shoot for the Stars Aim for the Moon」は、自身初の全米チャート1位を獲得。
収録曲の全てが全米チャートにランクインし、6枚のシングルがカット。
多くのメディアがこの年を代表するアルバムと高い評価を得た作品となりました。
そのアルバムは、Pop Smokeの21歳の誕生日を迎える予定であった7月20日にデラックスエディションがドロップ。
今回はこの中から50 Centをサンプリングした「Hotel Lobby」をピックアップして解説します。
楽曲情報
Pop Smoke (ポップ・スモーク)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1999年7月20日
ジャンル:Hip Hop
没年月日:2020年2月19日 (20歳)
レーベル
Republic Records
Victor Victor
プロデューサー
Banshee
Keanu Beats
Jess Jackson
808 Melo
元ネタ・サンプリング
50 Cent – If I Can’t (2003)
“Hotel Lobby” 元ネタ・サンプリング
50 Cent – If I Can’t (2003)
元ネタとなったのはニューヨーク、クイーンズ出身のラッパー50 Cent (フィフティ・セント)の「If I Can’t」(2003)です。
この曲は彼のデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin’」(2003)に収録し、アルバムは発売初週に87万枚以上のセールスを記録。
全米チャート1位を獲得し、全米年間アルバムチャートでも1位にランクイン。
この年に全世界で1200万枚を売り上げており、2000年代を代表する1枚でもあります。
しかしアルバムをリリース前に、EminemやDr. Dreとファーストシングルをどの曲にするか議論していた様子を明かしています。
俺のアルバム「Get Rich or Die Tryin」が発売される前、ファーストシングルを何にするかで大きな議論になったんだ。 Jimmy Iovineは、Dr. Dreがプロデュースした「If I Can't」にすべきだと考えていた。 しかし、Eminemは「In da Club」を望んだんだ。 結局、彼らは行き詰まってしまったので俺に尋ねてきて、俺は本当に静かに「In da Club」と答えたんだ
※Jimmy IovineはInterscope Recordsの創設者であり、後にDr. DreとBeats Electronics社を立ち上げた人物です。
50 Centの一声でファーストシングルが決まり、その結果「In da Club」は全米チャート1位を獲得。
グラミー賞では2部門にノミネートとなり、一躍ラップスターの仲間入りを果たしました。
終わりに
Pop Smokeのデラックスエディションのアルバムは15曲追加したことで、全34曲収録とフルボリュームな作品となりました。
また、通常版に収録される予定でリークしていた「Paranoia」も収録したことで注目を集める作品となりました。
この機会にアルバムと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
Pop Smokeのバックナンバーはこちら。
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