故Juice WRLDを師と仰ぎ、交友関係があったことでも有名なThe Kid LAROI (ザ・キッド・ラロイ)。
Juice WRLDの死後、シングル「Go」で念願のコラボレーションを果たし、たちまち世に名を知られることになりました。
世間の注目を集めた彼が、2020年7月にデビューミックステープ「F*ck Love」(2020)をリリース。
さらに2020年11月にはデラックスエディションも発表され、初の全米チャートにもランクインしました。
今回ピックアップする「NEED YOU MOST (So Sick)」はこの作品に収録されています。
大ネタ使いしたことでも注目を集めたこの曲の元ネタ、ミックステープを併せて解説していきます。
楽曲情報
The Kid LAROI (ザ・キッド・ラロイ)
出身地 :オーストラリア
生年月日:2003年8月17日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Grade A Productions
Columbia Records
プロデューサー
Donn Robb
Khaled Rohaim
Haan
元ネタ・サンプリング
Ne-Yo – So Sick (2005)
The Kid LAROI – NEED YOU MOST (So Sick) (2020)
元ネタ・サンプリング
Ne-Yo – So Sick (2005)
元ネタとなったのは、ネバダ州ラスベガス出身のシンガーNe-Yoの「So Sick」(2005)です。
Ne-Yoが自身のデビューアルバム「In My Own Words」のために書き上げたこの曲は、ノルウェー出身のプロデュースチームStargateが手掛けたことでリリースに至りました。
「So Sick」は全米チャート1位に輝き、グラミー賞の最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム部門にノミネート。
この曲で一躍ブレークし、彼の代名詞とも言えるナンバーになりました。
アメリカで大ヒットとなったNe-Yoは日本でも瞬く間に広まり、誰もが知っている定番R&Bソングになりましたね。
また彼はこの曲について次のように明かしています。
この曲は俺が初めて女の子と恋に落ちたとき、完全に失敗してしまったときの話なんだ。 曲にはたくさんの心の傷が込められていて、だからこそ多くの人がこの曲を気に入ってくれたんだと思うよ。
ミックステープ “F*ck Love“
この作品は15曲収録され客演にはLil Mosey、Juice WRLDが参加し、また21人のプロデューサーが手掛けたミックステープとなりました。
作品がリリースされると全米チャート8位にランクインし、母国オーストラリアARIAチャートで3位とヒット。
さらにデラックスエディションがリリースされると、全米チャート3位、オーストラリアARIAチャート1位を獲得。
これはオーストラリアのソロアーティストとして17歳5ヶ月のThe Kid LAROIは、最年少でARIAアルバム・チャートの1位に輝き、2020年のARIAミュージック・アワードで「ベスト・ヒップホップ・リリース」にノミネートされています。
またデラックスエディションにはYoungBoy Never Broke Again、Internet Money、Marshmello、Machine Gun Kellyと豪華布陣が参加。
オーディエンスと共に業界全体も彼への注目度の高さが伺えます。
終わりに
大胆にもイントロからサンプリングしていますが、The Kid LAROIのハイトーンのラップが輝く1曲となりました。
また流れるようなラップが「So Sick」の美メロを崩さなかったのもポイントが高いですね。
話題沸騰中のThe Kid LAROIから今後も目が離せません。
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