Lil’ Keke (リル・キキ)は、90年代初頭にDJ Screwのミックステープの製作に携わっていたことでキャリアをスタートさせ、DJ Screw率いるヒップホップグループScrewed Up Clicのメンバーでも知られています。
Lil’ Kekeは、1997年に発表したアルバム「Don’t Mess wit Texas」に収録されている「South Side」のヒットで人気を集め、2001年に5枚目のアルバム「Platinum in Da Ghetto」をドロップ。
アルバムには、Screwed Up ClicのメンバーであるBig Hawk、Z-Ro、E.S.G.に加え、Slim Thug、8Ball、MJGといった南部のラッパーを中心にフィーチャーしています。
今回は、アルバムタイトルにもなった「Platinum in Da Ghetto」(2001)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Lil’ Keke feat. Billy Cook – Platinum in Da Ghetto (2001)
楽曲情報
Lil’ Keke (リル・キキ)
出身地 :テキサス州ヒューストン
生年月日:1976年3月29日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Koch Records
In The Paint Records
プロデューサー
DX
元ネタ・サンプリング
Alexander O’Neal – If You Were Here Tonight (1985)
“Platinum in Da Ghetto” 元ネタ・サンプリング
Alexander O’Neal – If You Were Here Tonight (1985)
元ネタになったのは、ミネソタ州ミネアポリス出身のシンガーAlexander O’Neal (アレクサンダー・オニール)の「If You Were Here Tonight」(1985)です。
彼は、1984年にTabu Recordsと契約を交わし、同レーベルのThe S.O.S. BandやCherrelleのバックボーカルを務めた後の翌年、Jimmy Jam、Terry Lewis、Monte Moirのプロデュースのもと、デビューアルバム「Alexander O’Neal」(1985)をリリース。
アルバムからこの曲を含めた4曲がイギリスチャートにランクインし「If You Were Here Tonight」は、UKシングルチャート13位を記録しています。
また2021年にシンガーのSevyn Streeterがこの曲をイントロからサンプリングし、現代風にリメイクしたナンバーに仕上がっています。
この曲の記事はこちら。
終わりに
前述したようにScrewed Up Clickのメンバーとして知られるLil’ Kekeは、2016年にオバマ大統領からボランティアサービス賞を受賞しています。
そこでは、オバマ大統領がScrewed Up Clickのメンバーに送った手紙も公開されています。
私は就任演説で、私たちには新しい責任時代が必要だと述べました。 つまり、すべてのアメリカ人が、自分自身、国家、そして世界に対して義務があることを認識することです。 これらの義務は、嫌々引き受けるものではなく、むしろ喜んで引き受けるものであり、困難な仕事に全力を尽くすことほど、精神的に満足できることはないということをしっかりと認識しています。 皆さんのボランティア活動は、米国をその偉大な約束に一歩近づけるような、地域社会に対するコミットメントを示すものです。
地域社会への貢献が評価され表彰されたLil’ Kekeは、Instagramに驚いている様子を投稿しています。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
コメント