元ネタ・サンプリング Diddy feat. The Notorious B.I.G. & Mase – Been Around the World (1997) イントロからデビッド・ボウイのヒットソングをサンプリング!

1990年代
1990年代D
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Diddy (ディディ)は、Uptown Recordsのタレントディレクターとして働きながら、JodeciMary J. Bligeの育成やプロデュースに一役買い、1993年にArista Recordsとのジョイントベンチャーとしてレーベル “Bad Boy Entertainment” を設立。

当時新人だったThe Notorious B.I.G. (ノトーリアス・B.I.G.)を引き抜き、Carl ThomasFaith Evans112Totalなどと契約を交わし次々とヒット作を世に送り出しました。

1997年にThe Notorious B.I.G.の亡くなり、Diddyは同年にデビューアルバム「No Way Out」をリリースし、発売初週に56万枚のセールスを記録して全米チャート1位を獲得。

このアルバムには、The Notorious B.I.G.をトリビュートした「I’ll Be Missing You」が収録されており、ラップソングとしては初めて全米シングルチャート1位を獲得、11週に渡って首位の座に輝きました。

今回はこのアルバムから、The Notorious B.I.G.Mase (メイス)が参加した「Been Around the World」(1997)をピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Diddy feat. The Notorious B.I.G. & Mase – Been Around the World (1997)

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楽曲情報

Diddy (ディディ)
出身  :ニューヨーク
生年月日:1969年11月4日
ジャンル:Hip Hop

The Notorious B.I.G. (ノトーリアス・B.I.G.)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1972年5月21日
没年月日:1997年3月9日 (24歳)
ジャンル:Hip Hop

Mase (メイス)
出身  :ニューヨーク
生年月日:1975年8月27日
ジャンル:Hip Hop

レーベル
Bad Boy Entertainment
Arista Records

プロデューサー
Stevie J
Deric “D-Dot” Angelettie
Ron “Amen-Ra” Lawrence
Diddy

元ネタ・サンプリング
David Bowie – Let’s Dance (1983)
Lisa Stansfield – All Around the World (1989)

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“Been Around the World” 元ネタ・サンプリング ①

David Bowie – Let’s Dance (1983)

元ネタになったのは、イギリス、ロンドン出身のシンガーDavid Bowie (デビッド・ボウイ)「Let’s Dance」(1983)です。

この曲は、彼の15枚目のアルバム「Let’s Dance」(1983)に収録され、アルバムは母国イギリスを含む7カ国のチャートで1位を獲得。

アルバムと同タイトルのこの曲は、David Bowieにとって初のアメリカ、イギリス両チャートで首位を獲得したシングルとなりました。

またプロデューサーとしてバンドChicの創設者であるNile Rodgersが参加し、2018年に彼は次のように明かしています。

このレコーディングは、俺が彼の『フォークソング』をアレンジし、世界中のみんながすぐに踊り出し、この35年間踊り続けているようなものに仕上げたことで、俺たちが一緒に何ができるかを示す最初のものとなったんだ。
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“Been Around the World” 元ネタ・サンプリング ②

Lisa Stansfield – All Around the World (1989)

さらに「Been Around the World」は、イギリス、ランカシャー出身のシンガーLisa Stansfield (リサ・スタンスフィールド)「All Around the World」(1989)をサンプリングしています。

この曲は、彼女のデビューアルバム「Affection」(1989)に収録され、アルバムは世界各国のチャートで上位にランクインし、500万枚以上のセールスを記録しています。

「All Around the World」は彼女の母国イギリスを含む5カ国以上のチャートで1位に輝き、グラミー「最優秀女性ポップボーカルパフォーマンス賞」を含む2部門でノミネートされるヒットとなりました。

またこの曲は、彼女の前身バンドであるバンドBlue ZoneのメンバーIan Devaneyが作詞を担当しており、当時の制作風景をLisa Stansfieldが明かしています。

私がスタジオに来たら、Ian Devaneyがピアノをいじっていたんだ。
彼はメロディを持っていて、私はただ歌い始めたんだ。
『Been around the world and I, I, I… 』ってね。
みんな笑ってたけど、Ianが『待って、これすごくいい』って言ってね。
ナンセンスなんだけど、すごくいい感じだったんだ。
それで『I, I, I』がメインフックになったの。
この曲がこんなにマッシブになるとは思ってもみなかったわ。
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終わりに

Diddyのアルバム「No Way Out」は、この年の年間R&B/Hip Hopアルバムチャート5位を記録し、グラミー賞に5部門にノミネート。

そのうち「最優秀ラップアルバム賞」を受賞し、90年代の歴史に名を刻む作品になりました。

この機会に、元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。

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