その年の旬のアーティストをゲストに迎えた豪華作品で注目を集め、数々のクラブバンガーをリリースしてきたDJ Khaled (DJキャレド)。
Justin Bieber、Quavoなどが参加したシングル「I’m The One」(2017)はYouTubeで15億回以上の再生回数を記録し、世界的な知名度を得た作品となりました。
そんな彼が2021年に12枚目のアルバム「Khaled Khaled」をドロップ。
評論家からは「全曲がヒットの可能性を持つ」とも言われるほどの大作となっており、この中から「WE GOING CRAZY」をピックアップ。
大ネタをイントロからサンプリングし、Reggaeテイストに生まれ変わったこの曲の元ネタを解説します。
楽曲情報
DJ Khaled (DJキャレド)
出身地 :ルイジアナ州ニューオーリンズ
生年月日:1975年11月26日
ジャンル:Hip Hop
Migos (ミーゴス)
結成 :2008年
ジャンル:Hip Hop
メンバー:Quavo, Offset, Takeoff
H.E.R. (ハー)
出身地 :カリフォルニア州ヴァレーホ
生年月日:1997年6月27日
ジャンル:R&B
レーベル
Epic Records
Roc Nation
We The Best Music
Sony Music Entertainment
プロデューサー
Kent Jones
Cool N Dre
DJ Khaled
元ネタ・サンプリング
Shawty Lo – Dey Know (2007)
Mandrill – Children of the Sun (1972)
DJ Khaled feat. Migos & H.E.R. – WE GOING CRAZY (2021)
元ネタ・サンプリング 1
Shawty Lo – Dey Know (2007)
元ネタとなったのはジョージア州アトランタ出身のラッパーShawty Loの「Dey Know」(2007)です。
彼はアトランタを拠点とするラップグループD4Lのメンバーであり、グループの代表曲「Laffy Taffy」(2005)は全米チャート1位を獲得。
同時にアメリカ南部のトレンドでもあった “Snap Music” を広めた立役者にもなりました。
この曲で一躍知名度を広げたShawty Loは、ソロデビューシングル「Dey Know」(2007)を発表すると、クラブを中心にヒット。
翌年に「Dirty South Remix」と題されLudacris、Young Jeezy、 LIl Wayneなどの南部出身のラッパーが集結したオフィシャルRemixもリリースしています。
しかし2016年の深夜に車を運転していた彼は、ガードレールを超えて木に衝突して車体は炎上。
同乗していた女性2名は怪我を負いましたが、Shawty Loは現場で死亡が確認されました。
葬儀はアトランタの教会で行われ、その後彼のお気に入りであったストリップクラブで大勢の常連客や弔問客が棺を弔っています。
D4L – Laffy Taffy (2005)
Shawty Lo feat. Ludacris , Young Jeezy , Plies , Lil Wayne – Dey Know Remix
元ネタ・サンプリング 2
Mandrill – Children of the Sun (1972)
さらに深堀りするとニューヨーク、ブルックリンで結成したFunkバンドMandrillの「Children of the Sun」(1972)をサンプリングしています。
この曲は彼らの2枚目のアルバム「Mandrill Is」(1972)に収録。Shawty Loが「Dey Know」(2007)でサンプリングしたことで、注目を集めたナンバーとなりました。
終わりに
「Dey Know」と似たようにサンプリングしているものの、極太のベース音が鳴り響くことでドープなReggae色の強い1曲になりました。
また先行でMVが公開している「WHERE YOU COME FROM」もBuju Bantonが参加することで、こちらもReggaeテイストのナンバーに仕上がっています。
ぜひこの機会にアルバムを通して聞いてみてはいかがでしょうか。
アルバムからNas, Jay-Zが参加した「SORRY NOT SORRY」も記事にしています。こちらも併せて見て頂けたら嬉しいです。
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