シングル「Anaconda」(2014)で全米チャート2位を記録し、女性ソロのラップMVとして初めてYouTubeで10億回再生を達成したNicki Minaj (ニッキー・ミナージュ)。
「Anaconda」の元ネタはこちら。
2021年、2009年に発表したミックステープ「Beam Me Up Scotty」を再リリースし。全米チャート2位デビューを獲得、フィメールラッパーによるミックステープとしては最高のデビュー週を記録しました。
2022年に入り、Lil BabyやCoi Lerayといったラッパーとのコラボシングルを積極的にリリースしているNicki Minajは、2019年のシングル「Megatron」以来となるソロシングル「Super Freaky Girl」をドロップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Nicki Minaj – Super Freaky Girl (2022)
楽曲情報
Nicki Minaj (ニッキー・ミナージュ)
出身地 :ニューヨーク、クイーンズ
生年月日:1982年12月8日
ジャンル:Hip Hop, R&B
レーベル
Republic Records
Universal Music Group
プロデューサー
Dr. Luke
Malibu Babie
Vaughn Oliver
Aaron Joseph
元ネタ・サンプリング
Rick James – Super Freak (1981)
“Super Freaky Girl” 元ネタ・サンプリング
Rick James – Super Freak (1981)
元ネタになったのは、ニューヨーク、バッファロー出身のシンガーRick James (リック・ジェームス)の「Super Freak」(1981)です。
この曲は、彼の5枚目のアルバム「Street Songs」(1981)に収録されており、全米ポップチャートでは彼のキャリア最高の3位を獲得、全米R&Bチャートでは20週にわたって1位を獲得しています。
「Super Freak」は、Soulシングルチャートで3位を記録し、アフリカ系アメリカ人の男性アーティストとして初めてグラミー賞の「最優秀男性ロックボーカルパフォーマンス」にノミネートされました。
その後、MC Hammerの大ヒットシングル「U Can’t Touch This」(1990)でサンプリングされた「Super Freak」の共同作曲者であるAlonzo Millerは、MC Hammerに作曲のクレジットを共有するよう訴え、Rick Jamesを含む3人は、1991年のグラミー賞「最優秀R&Bソング」を受賞しています。
MC Hammer – U Can’t Touch This (1990)
ファン投票で曲名を決めるも、法的な理由で変更することに
Nicki Minajは、リリース前にTwitterでこの曲の一部をツイートし、TikTokで公開した動画は950万回再生されるバイラルヒットとなりました。
彼女は、Twitterでファンに曲名への投票を呼びかけたところ「Nicki James」が0.6%多く投票されたかかわらず、その後「Super Freaky Girl」というタイトルでInstagramでアートワークを公開しました。
これについて彼女は、Instagramの投稿で「200K以上の投票ありがとう、freakやfreaky girlという名前は法律上使えなかったわ」と明かし、同時に2020年初頭にApple Musicを通じて放送していた彼女のラジオ番組「Queen Radio」は、アマゾンの新しいライブラジオプラットフォームAmpを通じて待望の新エピソードを公開しました。
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Nicki MinajはInstagramのライブ配信で「Queen Radioを復活させる上でアマゾンとパートナーになることにとても興奮しているわ」と語っており、新曲を立て続けに発表している彼女は、同番組で今後の動きを発表する可能性が高いと思われます。
約3年振りとなるソロシングルを、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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