Daddy Yankee (ダディー・ヤンキー)は、シングル「Gasolina」(2004)がレゲトンの曲としては初めてラテングラミー賞の「レコードオブザイヤー」にノミネートされ、ビルボード誌の「史上最も偉大なラテンソング50曲」で9位に選出。
また同曲を収録したアルバム「Barrio Fino」(2004)は、世界的にヒットし、2000年代で最も売れたラテンアルバムとなり、レゲトンの知名度を一躍メインストリームに押し上げた作品になりました。
また、2017年にLuis Fonsiとのシングル「Despacito」が、1996年のLos del Ríoの「Macarena」以来、スペイン語の楽曲として初めて全米チャート1位を獲得し、YouTubeでは78億回という驚異的な再生回数を記録しています。
そんな彼がこのたび、約10年振りとなる8枚目のアルバム「LEGENDADDY」(2022)をリリース。
全19曲収録したこのアルバムには、Bad Bunny、Pitbull、Becky G、Lil Jonらがゲスト参加。
今回はこの作品から、Myke Towersをフィーチャーした「PASATIEMPO」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Daddy Yankee feat. Myke Towers – PASATIEMPO (2022)
楽曲情報
Daddy Yankee (ダディー・ヤンキー)
出身地 :プエルトリコ
生年月日:1977年2月3日
ジャンル:Reggaeton
Myke Towers
出身地 :プエルトリコ
生年月日:1994年1月15日
ジャンル:Reggaeton
レーベル
El Cartel Records
Universal Music Group
プロデューサー
Daddy Yankee
Play-N-Skillz
JBD
元ネタ・サンプリング
Robin S. – Show Me Love (1990)
“PASATIEMPO” 元ネタ・サンプリング
Robin S. – Show Me Love (1990)
元ネタになったのは、ニューヨーク、ヘンプステッド出身のシンガーRobin S.の「Show Me Love」 (1990)です。
1990年にリリースされたこの曲は、1992年にスウェーデンのハウスミュージックプロデューサーStoneBridgeによってリミックスされ、再リリースされました。
リリース後、当時のハウスミュージックとしては珍しく、全米チャートでトップ5入りを果たし、UKダンスチャート1位を獲得するヒット。
しかし、後のインタビューでRobin S.は、レコーディング時にインフルエンザに感染し、万全の状態でなかったことを明かしています。
苦労して作ったからこそ、その感動が伝わってくるわ。 録音したときはインフルエンザで体調を崩していたの。 悔しさが伝わってくるわ。 私は100%の声量ではなかったけど、声が枯れてもやるしかなかったの。
引退を発表
2022年3月20日、Daddy Yankeeは自身のSNSに動画を投稿し、8月から12月までのツアーを最後に、32年間のキャリアを終えて音楽からの引退を発表。
「長い間Daddy Yankeeを楽しんできたが、今度はRaymond Ayala(彼の本名)が彼が築いたものを楽しむ番だ」と明かし、Daddy Yankeeの妻Mireddys Gonzalezとの結婚27周年のタイミングで発表しました。
今日、俺は最高の作品と最高のコンサートツアーを見せて、音楽からの引退を発表するよ。 この32年間の経験を、この新しいコレクターズアイテムであるアルバム「LEGENDADDY」で祝って別れを告げようと思う。 俺を形作ってきたすべてのスタイルを1枚のアルバムで見せるよ。
Al fin veo la meta pic.twitter.com/D2Q99BhZYm
— Daddy Yankee 🐐 (@daddy_yankee) March 20, 2022
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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