アフリカ大陸で最も小さな国、ガンビアで生まれ育ったJnr Choi(ジュニア・チョイ)は、イギリスへ移住後、モデルとしてキャリアをスタートさせます。
その後、ラッパーとしてもキャリアをスタートさせ、2021年に最初のプロジェクト「SS21」をドロップ。
そして同年に、ドリル調のシングル「TO THE MOON」(2021)をドロップ。
リリース後、TikTokでバイラルヒットとなり、この曲を使用した動画は2300万回以上再生され、2022年にはアメリカのTikTokトラック1位を獲得しています。
ここでは、TikTokで注目を集めるこの曲の元ネタについて解説します。
Jnr Choi & Sam Tompkins – TO THE MOON (2021)
楽曲情報
Jnr Choi (ジュニア・チョイ)
出身地 :ガンビア
生年月日:1999年5月20日
ジャンル:Hip Hop
Sam Tompkins
出身地 :イギリス、ブライトン
生年月日:1997年4月18日
ジャンル:R&B
レーベル
Black Butter Records
Epic Records
プロデューサー
Parked Up
元ネタ・サンプリング
Sam Tompkins – Talking To The Moon (2021)
Bruno Mars – Talking To The Moon (2010)
“TO THE MOON” 元ネタ・サンプリング ①
Sam Tompkins – Talking To The Moon (2021)
元ネタになったのは、イギリス、ブライトン出身のシンガーSam Tompkinsの「Talking To The Moon」(2021)です。
彼は、YouTubeやSoundCloud上でカバーや自身の楽曲をアップしており、シンガーのBebe Rexhaは「サムの声はとても信じられない、彼は愛を育める音楽を作るし、鳥肌が立つわ!」と語っており、業界からも注目を集めているシンガーの1人です。
TikTokにアップされた「Talking To The Moon」は、180万回以上再生され、瞬く間に世界中のオーディエンスに認知される楽曲のひとつとなりました。
“TO THE MOON” 元ネタ・サンプリング ②
Bruno Mars – Talking To The Moon (2010)
さらに深堀りするとSam Tompkinsの「Talking To The Moon」は、ハワイ、ホノルル出身のシンガーBruno Mars (ブルーノ・マーズ)の「Talking to the Moon」(2010)をカバーしています。
この曲は、彼のデビューアルバム「Doo-Wops & Hooligans」(2010)に収録され、カナダやイギリスなど世界5ヵ国以上のチャートで1位を獲得しています。
その中でも「Talking to the Moon」は、ブラジルのチャートでは22週首位を獲得する爆発的なヒット曲になりました。
終わりに
Jnr Choiの「To the Moon」はサンプリングの権利問題のため、2022年1月に一時的にストリーミングプラットフォームから削除されました。
その後、再びストリーミングサービスで公開された際には、Sam Tompkinsが共同リードアーティストとしてクレジットされ、Spotifyのバイラルチャートのトップに立ち、Today’s Top Hitsに追加されています。
一躍その名が世界的に知れ渡ったJnr Choiは、今作について次のように明かしています。
8月にParked Up(プロデューサー)と一緒にレコードを作ったんだ。 彼がメールでビートを送ってきて、翌日には完成させて返送したんだ。 それをプロジェクトに備えてとっておいたら、宇宙が「今だ」と言ったんだ。 文字通りね。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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