元ネタ・サンプリング Big Pun feat. Tony Sunshine – 100% (2000) 生前のビッグ・パンは”もっと多くのファンを獲得したい”と明かす?!

2000年代
2000年代B
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1980年代後半からリリックを書き始めたBig Pun (ビッグ・パン)は、1995年にラッパーのFat Joeと出会い、Fat Joeのセカンドアルバム「Jealous One’s Envy」(1995)に抜擢されます。

1998年、ヒット曲「Still Not a Player」が収録されているデビューアルバム「Capital Punishment」をリリースし、R&B/Hip Hopチャート1位を獲得。

グラミー賞「最優秀ラップアルバム」にノミネートされ、彼がラップスターの仲間入りした作品になりました。

しかし2000年、家族でホテルに滞在中、心臓発作と呼吸不全を起こし28歳の若さでこの世を去りました。

ピーク時の体重が317kgだったBig Punは、生前から体重に悩まされていたようです。

Big Punの死から約2ヶ月後、2作目にして最後のアルバム「Yeeeah Baby」(2000)をリリース。

Fat Joeがエグゼクティブプロデューサーを務めたこのアルバムは、発売初週に17万枚以上を売り上げ、全米チャート3位、R&B/Hip Hopチャート1位を獲得しています。

今回はこのアルバムから「100%」(2000)をピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Big Pun feat. Tony Sunshine – 100% (2000)

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楽曲情報

Big Pun (ビッグ・パン)
出身地 :ニューヨーク、ブロンクス
生年月日:1971年11月10日
ジャンル:Hip Hop
没年月日:2000年2月7日 (28歳)

Tony Sunshine
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1977年4月23日
ジャンル:R&B

レーベル
Columbia Records
Loud Records
Terror Squad Entertainment

プロデューサー
Sean C

元ネタ・サンプリング
Lalo Schifrin – Anita (1969)

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“100%” 元ネタ・サンプリング

Lalo Schifrin – Anita (1969)

元ネタになったのは、アルゼンチン出身のピアニスト・作曲家のLalo Schifrin (ラロ・シフリン)「Anita」(1969)です。

彼は、1950年代からジャズやラテンアメリカの音楽を取り入れ、映画やテレビの音楽を数多く手がけたことで知られ、グラミー賞を5回受賞し、アカデミー賞6回、エミー賞4回にノミネートされています。

その中でも彼が手掛けた「ミッションインポッシブルのテーマ」は、映画を見たことがない人でも知っているほどポピュラーな1曲となりました。

Mission Impossible Theme

そんな彼が手掛けた「Anita」は、革命家チェ・ゲバラの伝記映画「Che!」(1969)のサウンドトラックに収録され、Lalo Schifrinが作曲・編曲・指揮を担当しています。

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終わりに

Big Punは亡くなる1週間前にインタビューに応じ、アルバム「Yeeeah Baby」はデビューアルバムよりもさらに幅広いファン層にアプローチする試みだったことを明かしています。

ファーストアルバムは、俺が世界一のライマーであることを示すための99%のハードコアだった。
このアルバムでは、収録されている5曲を俺の言っていることが理解できない子供たちのためにゆっくりした曲をやろうと思ったんだ。
もっと広い範囲をカバーしたいし、もっと多くのファンを獲得したいんだ。

しかし「Yeeeah Baby」のリリースにBig Punの姿はなく、彼の早すぎる死に多くのファンが悲しみに暮れたことでしょう。

この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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