Black Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)が発表した、2020年に8枚目のアルバム「Translation」は、Shakira、J Balvin、Maluma、Nicky Jam、Becky Gなどラテン系アーティスト多数起用し、全米ラテンチャート3位を記録。
リードシングルの「Ritmo (Bad Boys for Life)」(2019)は、全米ラテンシングルチャート1位を獲得したほか、世界各国のチャートでも上位に入り、YouTubeでの再生回数は9億回を超えました。
今回はこのアルバムから、リードシングルでOzuna (オズナ)とJ. Rey Soul (J.レイ・ソウル)をゲストに迎えた「MAMACITA」(2020)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Black Eyed Peas feat. Ozuna & J. Rey Soul – MAMACITA (2020)
楽曲情報
Black Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)
結成 :1995年
ジャンル:Hip Hop, Pop
Ozuna (オズナ)
出身地 :プエルトリコ
生年月日:1992年3月13日
ジャンル:Latin
J. Rey Soul (J.レイ・ソウル)
出身地 :フィリピン
生年月日:1997年10月7日
ジャンル:Pop
レーベル
Interscope Records
Will.i.am Music Group
Sony Music Entertainment
Epic Records
BEP Music
プロデューサー
Johnny Goldstein
will.i.am
元ネタ・サンプリング
Madonna – La Isla Bonita (1986)
“MAMACITA” 元ネタ・サンプリング
Madonna – La Isla Bonita (1986)
元ネタになったには、ニューヨーク出身のシンガーMadonna (マドンナ)の「La Isla Bonita」(1986)です。
この曲は、彼女の3枚目のアルバム「True Blue」(1986)に収録され、アルバムは28ヵ国のチャートで1位を獲得、ヨーロッパのアルバムチャートでは、史上最長となる34週連続で首位を獲得しました。
これにより、1986年に世界で最も売れたアルバムとなり、全世界で2500万枚以上を売り上げたと言われてます。
このアルバムから5枚目のシングルとしてリリースされた「La Isla Bonita」は、イギリス、カナダなどのチャートで1位を獲得。
しかし、このヒットの裏には、もともとMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)のために書かれた曲であることが明らかになっています。
これは、この曲がMichael Jacksonのアルバム「Bad」の収録曲としてオファーされたものの、断られたため、Madonnaが歌詞とメロディーを書き下ろしたようです。
また、曲名にもあるように、初めて彼女がラテンの影響を受けたこの曲について、Madonnaは次のように明かしています。
私はスペインの音楽が大好きだわ。 Gipsy Kingsというグループが大好きなの。彼らはとても素晴らしいわ。 スペイン語の歌も大好きだわ。私はスペインの音楽にとても影響を受けているの。 ニューヨークに長年住んでいたときは、いつもサルサとメレンゲを聴いていたわ。 そういう曲が街角でみんなのラジオから常に流れていたんだ。
ゲストで参加したJ.レイ・ソウルが正式加入
2000年代からBlack Eyed Peasの紅一点だったFergieは、2020年にグループからの脱退を発表。
その代役として、2019年からBlack Eyed Peasのワールドツアーに参加していたJ. Rey Soul (J.レイ・ソウル)が加入し、メンバー4人で再び活動を開始しました。
このJ. Rey Soulは、アメリカ人の父とフィリピン人の母の間に香港で生間れたフィリピン人シンガーです。
その後、フィリピンのリアリティ音楽テレビ番組「The Voice of the Philippines」のシーズン1に出演し、ファイナリストとなりました。
この番組には、Black Eyed Peasのメンバーであるapl.de.apがコーチ兼審査員に出演しており、この番組がきっかけでJ. Rey Soulは同グループに参加することになったようです。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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