1996年にこの世を去った2Pac (トゥーパック)は、翌年に6枚目のアルバムで「R U Still Down? (Remember Me)」(1997)をリリース。
このアルバムには、彼のセカンドアルバム「Strictly 4 My N.I.G.G.A.Z.」(1993)の時期の未発表音源を収録しており、また母親Afeni Shakurによって設立されたレコードレーベルAmaru Entertainment(旧Amaru Records)からの初のリリースとなりました。
今回はそんな彼のアルバムから、R&BグループBlackstreetのメンバーであるEric Williamsをフィーチャーした「Do for Love」(1997)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
2Pac feat. Eric Williams – Do for Love (1997)
“Do for Love” 楽曲情報
レーベル
Amaru Entertainment
Jive Records
Interscope Records
プロデューサー
Soulshock & Karlin
元ネタ・サンプリング
Bobby Caldwell – What You Won’t Do for Love (1978)
“Do for Love” 元ネタ・サンプリング情報
Bobby Caldwell – What You Won’t Do for Love (1978)
元ネタになったのは、ニューヨーク出身のシンガーBobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)の「What You Won’t Do for Love」(1978)です。
彼の母親は不動産屋として働いており、その顧客の1人がレゲエシンガーで知られるBob Marleyで、その関係でBobby CaldwellとBob Marleyは友人となり、ラテン、レゲエ、R&Bなど様々な音楽に触れ、Frank SinatraやElla Fitzgeraldの音楽を聴いて育ちました。
Bobby Caldwellが本格的に活動を始めたのは1970年代初頭で、マイアミのクラブで才能あるミュージシャンとして注目を集め、1978年にTK Recordsと契約。
同年、自身の名前を冠したデビューアルバム「Bobby Caldwell」(1978)をリリースし、R&Bチャート7位を記録し、デビュー作ながら現在までのキャリアで最もヒットしたアルバムとなりました。
このヒットアルバムに収録された「What You Won’t Do for Love」は、全米チャート9位、R&Bチャート6位とヒット曲となり、その後、40組以上のアーティストにカバーされ、80曲以上にサンプリングされるなど、彼の代表曲のひとつとなっています。
Roy Ayers – What You Won’t Do for Love (1979)
Snoh Aalegra – DO 4 LOVE (2021)
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