アトランタ出身のR&Bシンガー、Ciara (シアラ)が、2025年4月8日に新曲「Ecstasy」をリリースしました。
2000年代を代表するR&Bアーティストとして、また圧巻のダンスパフォーマンスで数々のファンを魅了してきたCiara。そんな彼女が今回届けてくれたのは、官能的でスローな空気感に包まれた、“大人のR&Bバラード”です。
Ciara – Ecstasy (2025)
スローR&Bの魅力が詰まった”ベイビーメイキングミュージック

「Ecstasy」は、恋人との情熱的で濃密なひとときを描いた楽曲です。ゆったりとしたテンポに乗せて紡がれる、甘く官能的なメロディ。そして、愛する人に触れられた瞬間、抑えきれない感情や欲望があふれ出す──そんな心情を赤裸々に表現しています。
お酒の力も手伝い、理性のフィルターが外れていく描写は、誰もが経験したことのある恋のリアルを感じさせてくれます。セクシーで情熱的、それでいてどこか切なさも漂う、大人のラブソングに仕上がっています。
Ciara自身もこの曲について、次のように語っています。
どのアルバムにも“究極のスローR&B”を収録するのは、私にとって絶対に外せないことなの。
私の地元では、こういう曲を“ベイビーメイキングミュージック”って呼ぶのよ。
レトロと現代の美しき融合──Ciaraの“進化形R&B”
「Ecstasy」のプロデュースを手がけたのは、Ariana Grandeなど数々のヒット曲を手がけたTommy “TBHits” Brownと、新進気鋭のプロデューサーLeather Jacket。作詞には、Ciara本人に加え、グラミー賞受賞ソングライターのTheron Thomas、そしてCourtlin Jabraeが名を連ねています。
Tommy Brownならではのセンスで、2000年代の香りが漂うレトロなサウンドと、現代的な洗練された音作りが美しく調和。まさに「これぞ今のCiara」とも言える、進化を感じさせる仕上がりです。
MVは名作「Promise」と同じくDiane Martelが監督
楽曲と同時に公開されたミュージックビデオも、大きな注目を集めています。監督は、Ciaraの代表曲「Promise」(2006年)のMVを手がけたDiane Martelが担当。
黒を基調としたセクシーな衣装に身を包んだCiaraが、柔らかくもしなやか、そして力強さも感じさせるダンスを披露。そこには、大人の余裕と色気がたっぷりと宿っており、見る者を自然と惹きつけます。
「あの頃」を思わせる演出とともに、現在のCiaraが持つ輝きが見事に表現された映像作品となっており、往年のファンからも歓喜の声が続々と届いています。
次作アルバム『CiCi』への架け橋となる一曲

この「Ecstasy」は、2025年7月11日にリリース予定の8枚目のスタジオアルバム『CiCi』からの先行シングルでもあります。
実はこの『CiCi』、もともとは2023年にEPとして発表された同名作品をベースに、フルアルバムとして再構築されたもの。Chris Brownとのコラボ曲「How We Roll」や、Lil Babyとの「Forever」などの収録も予定されており、R&Bファンにはたまらないラインナップが予想されています。
また、本作は彼女自身が設立したレーベル「Beauty Marks Entertainment」からのリリース。インディペンデントアーティストとしての誇りや自由な表現が詰まった作品でもあり、彼女の新たな章の幕開けを感じさせます。
おわりに
Ciaraの新曲「Ecstasy」は、彼女がこれまで培ってきたR&Bへの深い愛と、アーティストとしての成熟した魅力が詰まった一曲です。
クラシックなR&Bのテイストを大切にしながら、今の自分の想いをリアルに表現する姿勢は、自分を愛し、人を愛することの大切さを私たちにそっと教えてくれます。
時代が変わっても、R&Bの本質を見失わずに届けてくれるアーティスト、Ciara。今後の動向にも、ぜひ注目していきたいですね。
関連記事はこちら
コメント