2016年に発表したアルバム「Major Key」は全米チャート1位に輝き、グラミー賞「Best Rap Album」にノミネートされるヒット作となったDJ Khaled (DJキャレド)。
翌年に発表した10枚目のアルバム「Grateful」はJay-Z、Beyonce夫妻がリードシングルを務めた「Shining」が話題を集め、セカンドシングルの「I’m the One」は全米チャート1位にランクイン。
今回ピックアップする「Wild Thoughts」はアルバムから3枚目のシングルとして発表され、Rihanna (リアーナ) 、Bryson Tiller (ブライソン・ティラー)のシンガー2人とコラボレーションとなりました。
大ネタ使いであるこの曲と、アルバムを併せて解説していきます。
楽曲情報
DJ Khaled (DJキャレド)
出身地 :ルイジアナ州ニューオーリンズ
生年月日:1975年11月26日
ジャンル:Hip Hop
Rihanna (リアーナ)
出身地 :バルバドス
生年月日:1988年2月20日
ジャンル:R&B
Bryson Tiller (ブライソン・ティラー)
出身地 :ケンタッキー州ルイビル
生年月日:1993年1月2日
ジャンル:R&B
レーベル
We The Best Music
Epic Records
Roc Nation
プロデューサー
DJ Khaled
L.V.M.
DJ Nasty
元ネタ・サンプリング
Santana feat. The Product G&B – Maria Maria (1999)
DJ Khaled feat. Rihanna, Bryson Tiller – Wild Thoughts (2017)
元ネタ・サンプリング
Santana feat. The Product G&B – Maria Maria (1999)
元ネタとなったのはラテン系ロックバンドSantanaの「Maria Maria」(1999)です。
この曲はFugeesのメンバーのWyclef Jeanがプロデュースし、全米チャート1位にランクイン。
Billboardによる “Top Billboard Hot 100 Latin Songs of All Time” では2位に選出されるヒット曲となりました。
また収録されていた彼らの18枚目のアルバム「Supernatural」(1999)は、世界12カ国のチャートで1位に輝き、アメリカでは1200万枚のセールスを記録しています。
Grateful
アルバムは全23曲収録され、30組以上のアーティストが参加したボリューミーな作品となりました。
またアルバムアートワークにはDJ Khaledの息子Asahdが1人くつろいでいる姿が収められていますが、まだ幼い子供であるAsahdがエグゼクティブプロデューサーを務めています。
DJ Khaledはこれについて、次のように明かしています。
曲を聴いて、ビジネスの部分を検討して、ボーカルが正しいかどうか、ビートが正しいかどうか、エネルギーが正しいかどうかを決めるんだ。 彼がニヤリと笑うときは、スマッシュヒットのレコードであり、深く考え込むときは、本当の意味でのシリアスなレコードだが、中身のあるヒット曲だ。
見事な親バカっぷりをみせるDJ Khaledですが、アルバムはリリースされると全米チャート1位に輝き「I’m the One」はSpotifyで10億ストリームを突破しています。
DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper, Lil Wayne – I’m The One (2017)
Wild Thoughts
アルバムから3枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、全米チャート2位にランクイン。
フロリダ州マイアミのリトルハイチ地区で撮影されたMVは、MTV Video Music Awardsで3部門にノミネートされました。
また元ネタとなった「Maria Maria」(1999)を手掛けたWyclef Jeanは、この曲について次のように語っています。
俺とDJ Khaledは昔からの付き合いなんだ。 彼は俺に電話をかけてきて、俺のレコード 「Maria Maria」をサンプリングすると言ってきたんだ。 もちろんレコードの大部分がサンプリングされているので、許可を得る必要があったね。 彼は俺に何をしたいのかを伝えたよ。 そこで俺は、SantanaのリーダーであるCarlos Santanaに電話をかけさせたよ。 Carlos Santanaは、文字通り俺のゴッドファーザーのような存在だよ。
終わりに
DJ Khaledの「Wild Thoughts」はいかがでしたでしょうか。
大ネタ使いでありながらも、現代風にサンプリングしたことでアルバムと共に大ヒットとなりました。
この機会にアルバムと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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