Drake (ドレイク)が2017年にリリースしたミックステープ「More Life」は、発売初日に全世界のSpotifyとApple Musicの両方でストリーミング記録を更新。
Spotifyでは、アルバム収録曲の1日の総ストリーミング数が6130万回となり、同年3月にリリースされたEd Sheeranのアルバム「÷」を上回る記録となり、Drakeにとって7作連続で全米チャートの1位を獲得しました。
そんな彼が、2018年に5枚目のアルバム「Scorpion」をドロップ。
リードシングル「God’s Plan」は、15億回以上のストリーミングを記録して、2018年にアメリカで最もストリーミングされた曲となりました。
今回は、アルバムから先行シングルでもある「Nice for What」(2018)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Drake – Nice for What (2018)
楽曲情報
Drake (ドレイク)
出身 :カナダ、トロント
生年月日:1986年10月24日
ジャンル:Hip Hop, R&B
レーベル
Young Money
Cash Money Records
プロデューサー
Murda Beatz
BlaqNmilD
40
Corey Litwin
元ネタ・サンプリング
Lauryn Hill – Ex-Factor (1998)
“Nice for What” 元ネタ・サンプリング
Lauryn Hill – Ex-Factor (1998)
元ネタになったのは、ニュージャージー州サウスオレンジ出身のシンガーLauryn Hill (ローリン・ヒル)の「Ex-Factor」(1998)です。
この曲は、1998年の彼女のソロデビューアルバム「The Miseducation of Lauryn Hill」に収録されており、発売初週に42万2000枚以上を売り上げ、それまでMadonnaの「Ray of Light」(1998)が持っていた女性アーティストとしての記録を更新、全米チャートで1位を獲得しています。
またグラミー賞10部門にノミネートされ「最優秀新人賞」「年間最優秀アルバム賞」「最優秀R&Bアルバム賞」など、5部門を受賞。
2021年にはアメリカレコード協会よりダイヤモンド認定(1000万枚の販売)を受け、女性ラッパーとして初の快挙としてギネス記録に認定されています。
彼女のヒットアルバムに収録されたこの曲は、R&B/Hip Hopチャートで7位、UKチャートで4位を記録し、Lauryn Hillがこれまでイギリスで最もヒットしたナンバーになりました。
また2018年にはCardi Bがサンプリングし、BeyoncéやJohn Legendなどのシンガーがカバーしています。
Cardi B – Be Careful (2018)
Beyoncé – Ex-Factor
John Legend – Ex-Factor
終わりに
Drakeのアルバム「Scorpion」は、Spotifyで1日1億3000万回以上、Apple Musicで1億7000万回以上のアルバムストリームを記録し「More Life」で打ち立てた自身の記録を塗り替えて世界新記録を樹立しました。
またビルボード誌、ローリングストーン誌は「Nice for What」を「2018年のベストソング」5位に選出するなど、この年を代表する1曲になったのではないでしょうか。
この機会に、元ネタを併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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