コロンビア出身のJ. Balvin (J・バルヴィン)は、2013年にFarrukoをフィーチャーしたシングル「6 AM」のヒットにより、国際的な注目を浴びました。そして、2017年にはWilly Williamとのコラボシングル「Mi Gente」が、Spotifyのグローバルチャートで1位を獲得しました。
この曲は、現在までに13億回以上のストリーミングを記録しており、さらにYouTubeでは32億回以上の再生されており、彼の代表曲のひとつとして広く知られています。
さらに、J. BalvinはBillboard Latin Airplayチャートで最もNo.1の曲を持つアーティストであり、Billboardチャートでは174回もNo.1に達した唯一のラテンアーティストでもあります。
そして、2023年9月にはUsher (アッシャー)とDJ Khaled (DJ キャレド)とコラボシングル「Dientes」 (2023)をリリースしました。今回は、この曲と元ネタについて解説します。
J Balvin, Usher & DJ Khaled – Dientes (2023)
“Dientes” 楽曲情報
リリース日
2023年9月14日
レーベル
Sueños Globales
Universal Music Latino
Universal Music Group
プロデューサー
DJ Luian
Fred Ball
Mambo Kingz
Mura Masa
Tainy
Michaël Brun
元ネタ・サンプリング
Usher feat. Lil Jon & Ludacris – Yeah! (2004)
“Dientes” 元ネタ・サンプリング情報
Usher feat. Lil Jon & Ludacris – Yeah! (2004)
元ネタになったのは、ジョージア州アトランタ出身のシンガーUsherの「Yeah!」(2004)です。
この曲は、彼の4枚目のアルバム「Confessions」(2004)に収録されており、このアルバムは発売初週に驚異の109万枚以上を売り上げました。
この記録は、R&Bアーティストの初週売上としては史上最高であり、男性アーティストの初週売上としては史上2位の記録となりました。そのため、アルバムはUsherにとって初の全米チャート1位を獲得し、2004年にアメリカで最も出荷されたアルバムのトップに立ち、797万枚を売り上げ、その年最も売れたアルバムとなりました。
2000年代において、NSYNCの「No Strings Attached」に次ぐアメリカで2番目に売れたアルバムからのリードシングルとしてリリースされた「Yeah!」は、全米シングルチャートで連続12週間にわたり首位を獲得し、さらにグラミー賞の「最優秀ラップ/ソング・コラボレーション賞」を受賞しました。
Usherとの運命的な出会いから「Dientes」の制作まで
J. Balvinの「Dientes」は、Usherの大ヒット曲を大胆にサンプリングし、レゲトンとEDMを組み合わせてよりダンサブルなナンバーに仕上がりました。
また、この曲は、J. Balvinがパリ・ファッションウィーク中にUsherと出会った際に、「Yeah!」をサンプリングできるかどうか尋ね、さらに共演できたら素晴らしいと考えたようです。
彼はもちろんできると言ってくれたけど、それから俺は『実際に彼と何かできたら素晴らしいだろう』と思ったんだ。 レジェンドと一緒にトラックをレコーディングし、ビデオを撮ることは、俺に懐かしさと感謝の気持ちで満たされるんだ。 この曲は世界に大きな影響を与えると思うよ。
さらにJ. Balvinは、この曲が自身にとって2019年にクラブで楽しいひとときを思い出させ、その音楽を聴いた瞬間に、この曲に取り組む必要があると感じたことを語りました。
俺にとって、この曲は2019年にクラブに行くことを思い出させるんだ。 このサウンドを聴いたとき、『これをやらなきゃいけない気がする』って言ったんだ。 この曲の新しい時代...そしてUsherが参加している。クレイジーだよ
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