Jermaine Dupri (ジャーメイン・デュプリ)はプロデューサーやラッパー、DJとしてマルチに活躍し、Mariah CareyやUsherといった数々のアーティストをヒットさせてきました。
また彼のレーベル “So So Def Recordings” では、大ヒットした女性R&BグループXscapeをはじめ、Kris KrossやDem Franchise Boyzなどアトランタ出身のグループを輩出してきました。
今回はそんな彼がマイクを握り、Ludacris (リュダクリス)がゲスト参加したシングル「Welcome to Atlanta」(2001)をピックアップ。
この曲では、彼らのフッドであるアトランタを賞賛した楽曲となっており、MVではオーバーサイズの服を着こなしている2人の姿も注目です。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Jermaine Dupri feat. Ludacris – Welcome to Atlanta (2001)
楽曲情報
Jermaine Dupri (ジャーメイン・デュプリ)
出身地 :ジョージア州アトランタ
生年月日:1972年9月23日
ジャンル:Hip Hop
Ludacris (リュダクリス)
出身地 :ジョージア州アトランタ
生年月日:1977年9月11日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
So So Def Recordings
Columbia Records
プロデューサー
Bryan-Michael Cox
Jermaine Dupri
元ネタ・サンプリング
The Miracles – Do It Baby (1974)
“Welcome to Atlanta” 元ネタ・サンプリング
The Miracles – Do It Baby (1974)
元ネタになったのは、R&BグループThe Miraclesの「Do It Baby」(1974)です。
この曲は、彼らの同タイトルのアルバムに収録しており、アルバムはR&Bチャート4位にランクイン。
しかしグループの最も重要なメンバーであるリーダーのSmokey Robinsonが脱退し、彼のポジションをBilly Griffinが引き継いでリリースに至りました。
このアルバムでは、それまでのグループのサウンドとは大きく異なり、ファンキーな楽曲を取り入れた新しいスタイルの作品に仕上がっています。
その中の1曲「Do It Baby」は、Soulシングルチャート4位とヒットし、Smokey Robinsonが脱退以降、グループで最もヒットしたナンバーになりました。
また、この曲はあまりにも性的なものを暗示しているとしてラジオ局で放送禁止になり、アメリカのチャートではトップ10に入ることができませんでした。
終わりに
翌年に「Welcome to Atlanta Coast 2 Coast Remix」が発表されMurphy Lee、Diddy、Snoop Doggと豪華メンバーが参加したRemixをリリースしています。
Jermaine Dupriがアトランタを賞賛する中で、彼に負けじと他の都市の3人のラッパーがそれぞれの故郷を称賛しています。
またJermaine Dupriは、2002年に亡くなったTLCのメンバーLeft EyeのTシャツを着用しており、彼女へ敬意を払っている様子が伺えます。
この機会にRemixと併せてMVを見てみてはいかがでしょうか。
Jermaine Dupri feat. Murphy Lee, Diddy, Snoop Dogg – Welcome To Atlanta (Coast 2 Coast Remix) (2002)
コメント