Jennifer Lopez (ジェニファー・ロペス)の3枚目のアルバム「This Is Me… Then」(2002)は、当時の婚約者Ben Affleckに捧げられ、全米チャート2位を記録。
その後、Ben Affleckとの婚約を解消し、シンガーのMarc Anthonyと婚約した彼女は、人生の「第2段階」に入ったことを公言し、2005年に4枚目のアルバム「Rebirth」をドロップ。
このアルバムは、全米チャート2位を記録し、先行シングル「Get Right」は世界5カ国のチャートで1位を獲得するヒットとなりました。
今回は、このアルバムからセカンドシングルでFat Joe (ファット・ジョー)をゲストに迎えた「Hold You Down」(2005)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Jennifer Lopez feat. Fat Joe – Hold You Down (2005)
楽曲情報
Jennifer Lopez (ジェニファー・ロペス)
出身地 :ニューヨーク、キャッスルヒル
生年月日:1969年7月24日
ジャンル:Pop, R&B
Fat Joe (ファット・ジョー)
出身地 :ニューヨーク、ブロンクス
生年月日:1970年8月19日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Epic Records
プロデューサー
Nyce Boy
Gregory Bruno
Cory Rooney
元ネタ・サンプリング
Shirley Murdock – As We Lay (1986)
“Hold You Down” 元ネタ・サンプリング
Shirley Murdock – As We Lay (1986)
元ネタになったのは、オハイオ州トリード出身のシンガーShirley Murdock (シャーリー・マードック)の「As We Lay」(1986)です。
彼女は、故郷のトリードでゴスペルシンガーとしてキャリアをスタートさせ、シンガーのRoger Troutmanに見出され、彼のバンドZappのバッグシンガーとしてグループに加わります。
その後、Elektra Recordsとソロ契約を結び、ZappのメンバーであるGregory JacksonとLarry Troutmanが作詞を担当したシングル「No More」(1986)をリリースし、R&Bチャート24位を記録。
続いて、Larry TroutmanとOhio Playersのキーボード奏者Billy Beckが作詞、Roger Troutmanがプロデュースしたシングル「As We Lay」をリリースし、R&Bチャート5位となり、彼女の代表曲のひとつとなりました。
一躍全米中から注目を集めた彼女は、この曲が収録されたデビューアルバム「Shirley Murdock!」(1986)をリリースし、R&Bチャート9位を記録しています。
また、2000年にKelly Priceがこの曲のカバーを発表し、グラミー賞「Best Female R&B Vocal Performance」にノミネートされています。
Kelly Price – As We Lay (2000)
ファット・ジョーがこの曲について明かす
Jennifer Lopezは「Hold You Down」を聴いているうちに「Fat Joe以外にこの曲を一緒にやれる人がいない」と思ったようで、彼女はすぐにFat Joeを呼び、翌日に彼は自分のバースを完成させ、この曲はレコーディングされたようです。
客演に抜擢されたFat Joeは、この曲について次のように明かしています。
これは友情の曲というのが、わかるだろ? ブロンクスで育って、どうやって今の俺たちがあるのか、俺たちはまだお互いに本音で語り合ってるんだ。 毎日話すわけじゃないけど、会うたびにお互いへの愛が溢れている。 それは常にクレイジーな愛だ。
また、この曲は同年に発表したFat Joeの6枚目のアルバム「All or Nothing」(2005)にも収録されています。
この機会に、この曲と元ネタと聴いてみてはいかがでしょうか。
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