Nicki Minaj (ニッキー・ミナージュ)が2010年に発表したデビューアルバム「Pink Friday」は、全米チャートで首位を獲得し、14週にわたりトップ10入りを果たし、女性ラップアルバムとして最高記録を樹立しました。
そして2023年12月、41歳の誕生日に、彼女は約13年ぶりとなる続編アルバム「Pink Friday 2」をリリースしました。
ここでは、このアルバムの15曲目に収録された「Pink Friday Girls」の元ネタと背景について、詳しく解説します。
Nicki Minaj – Pink Friday Girls (2023)
“Pink Friday Girls” 楽曲情報
リリース日
2023年12月8日
レーベル
Cash Money Records
Republic Records
Universal Music Group
Young Money
プロデューサー
J. Reid
元ネタ・サンプリング
Cyndi Lauper – Girls Just Want to Have Fun (1983)
“Pink Friday Girls” 元ネタ・サンプリング情報
Cyndi Lauper – Girls Just Want to Have Fun (1983)
元ネタになったのは、ニューヨーク出身のシンガーCyndi Lauper (シンディ・ローパー)の「Girls Just Want to Have Fun」(1983)です。
この曲は彼女のデビューアルバム「She’s So Unusual」に収録されていました。このアルバムには全米チャート1位を獲得した「Time After Time」も含まれており、グラミー賞では6部門にノミネートされ、その後、ローリングストーン誌の「史上最高のアルバム500枚」にも選ばれました。
「Girls Just Want to Have Fun」はこのアルバムからリードシングルとしてリリースされ、全米チャート2位を記録する大ヒットとなり、世界25カ国のチャートでトップ10入りしました。この曲は元々Robert Hazardによって男性の視点から書かれたものでしたが、プロデューサーの提案で、Cyndi Lauperは歌詞を微妙に変えることで、フェミニスト的なアプローチに変えました。
彼女は曲のサウンドにも影響を与え、シンセサイザーを全面に出したサウンドとなり、この曲はフェミニストの視点から、女性が本当に欲しているのは男性が経験するような自由で楽しい時間や経験であることを伝えるものとなりました。
Nicki MinajとCyndi Lauperの関係性と影響
Nicki Minajは、Cyndi Lauperのスタイルやミュージックビデオに強い影響を受け、10代の頃から大きなインスピレーションを受けていたことを明かしています。
私はいつも色と面白い髪に興味をそそられていたわ。 9歳のときには、変なジェルや新しいブラシやコーンロウホルダーを買って、自分で髪をセットしていたの。 13歳のときには、髪をいじったりパーマをかけたりしていたわ。 初めてヘアカラーをしに行ったとき、私は14歳くらいで、ブロンドのハイライトにしたかったの。 美容師さんは「ダメよ、お母さんに電話してもらわないと」と言ったわ。 私はただ泣きながら頼み込んだわ。 私はいつも実験的だった。 Cyndi Lauperのビデオを見て興味を持ったの。 みんながやっていないことをやるのが好きなの。それでハイになれる。 他の人たちは何かをする勇気がないという考え方が、私の好きなことなの。
また、過去にはKaty Perryと一緒にCyndi Lauperの「Girls Just Want to Have Fun」のカバーを披露したこともあり、Cyndi LauperはNicki Minajはのキャリアおいて欠かせない重要な人物の一つであることがうかがえます。
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