Nicki Minajの『The Pinkprint』10周年記念盤:新曲追加と豪華コラボで再リリース

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Nicki Minaj (ニッキー・ミナージュ)は、これまでに5枚のソロアルバムを発表し、そのすべてが全米アルバムチャートで2位以内にランクインするという素晴らしい成果を上げてきました。特に2010年代においては、女性ラップシーンを牽引し、数々の金字塔を打ち立てた存在です。

2020年には息子を出産し、家庭と音楽活動のバランスを取る中でキャリアを続け、2023年には5年ぶりとなるアルバム『Pink Friday 2』をリリースしました。このアルバムは、女性ラッパーとして初めて3枚のアルバムが全米アルバムチャートで1位を獲得するという歴史的な快挙を成し遂げました。

また、アルバムのツアー『Pink Friday 2 World Tour』は、ヒップホップアーティストによるツアーとしては史上4位、女性ラッパーとしては最高額となる1億800万ドル以上の収益を上げました。驚くべきことに、このツアーは女性ラッパーとして初めて1億ドルの収益を突破し、Nicki Minajの圧倒的な人気を再確認させる結果となりました。

そして、2024年11月には、彼女が2014年に発表したアルバム『The Pinkprint』のリリースから10周年を迎え、記念盤『The Pinkprint (Tenth Anniversary Edition)』を発表しました。

今回は、その『The Pinkprint (Tenth Anniversary Edition)』について、詳しく解説していきます。

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『The Pinkprint』: JAY-Zの影響を受けたNicki Minajの成長と自己探求の軌跡

『The Pinkprint』は、アルバムタイトルが示す通り、JAY-Zのアルバム『The Blueprint』(2001年)にインスパイアを受けた作品です。JAY-Zが男性ラッパーのために築いた『The Blueprint』に対して、Nicki Minajは女性ラッパーとして新たな道を切り開こうという強い意志を込めてこのアルバムを制作しました。

このアルバムでは、BirdmanLil Wayneなどがエグゼクティブプロデューサーを務め、歌詞には家族の問題や死、喪失感、罪悪感といった個人的で深いテーマが反映されています。これらのテーマは、まるで感情的なローラーコースターのように展開し、聴く者に強い印象を与えます。特に冒頭の『All Things Go』では、成功や名声、家族との関係の問題、さらには過去の恋愛に対する振り返りが描かれており、アルバム全体を通してNicki Minajの成長と自己探求の軌跡を感じることができます。

批評家からは、特にプロダクションや歌詞の深さが高く評価され、アルバムはグラミー賞の「最優秀ラップアルバム」にノミネートされました。また、アルバムからは『Anaconda』『Only』『Truffle Butter』などの6曲がシングルカットされ、その中でも『Anaconda』は全米シングルチャートで2位を記録し、Nicki Minajにとって当時のキャリア最高位となりました。

Nicki Minaj – Anaconda

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10周年記念盤、未発表4曲を追加収録!新たなコラボも豪華ラインアップ

こうして、Nicki Minajのキャリアにおいても大きな功績を残した『The Pinkprint』は、発売から10年を迎え、記念盤『The Pinkprint (Tenth Anniversary Edition)』として再リリースされました。今回の再発では、なんと新たに4曲の新曲が追加され、全27曲が収録されています。さらに、アナログ盤も同時にリリースされ、ファンにとっては特別な意味を持つアイテムとなっています。

『Turn Yo Cap Back (Cap Backwards)』feat. Swae Lee

1曲目『Turn Yo Cap Back (Cap Backwards)』は、過去にも共演したSwae Leeとのコラボレーション曲で、ファンの間では、2018年にリリースされたRae Sremmurdのアルバム『SR3MM』の後にレコーディングされたとされています。実際、この曲は2019年のクリスマスにインターネット上に流出していました。

この楽曲は、Swae LeeNicki Minajによる軽快でキャッチーなラップソングで、スタイリッシュなライフスタイル、成功、そして自己表現をテーマにしています。Swae Leeは自由でリラックスした雰囲気を醸し出し、Nicki Minajは自信に満ちた大胆な歌詞で、自分の存在感を存分にアピールしています。特に「キャップを後ろ向きにかぶる」という象徴的なイメージを通じて、個性とクールさを表現しており、聴く者に強い印象を与えます。

『If It’s Okay』feat. Davido & David Guetta

2曲目『If It’s Okay』は、DavidoDavid Guettaとのコラボ曲で、Nicki Minajは自身のツアー『Pink Friday 2 World Tour』で先行してこの曲を披露していました。

アフロビーツ調に仕上がったこの曲では、相手の感情や状態を気遣いながら、関係を修復しようとする内容が歌われています。Nicki Minajは、相手に「大丈夫?」と問いかけ、連絡を取ったり、気持ちを共有してほしいと願う姿を表現しています。一方、Davidoも参加し、自分自身が感情的に不安定であることを認め、二人で一緒に問題を解決したいという思いを歌詞に込めています。全体を通して、愛と絆、理解を深めるメッセージが色濃く表れており、リスナーに感動を与える曲となっています。

『Arctic Tundra』feat. Juice WRLD

3曲目『Arctic Tundra』は、Juice WRLDとのコラボ曲で、2019年にはネット上にリークされていたものです。

この曲では、華やかなライフスタイル、自信、そして成功が中心に描かれています。Nicki Minajは、自身のキャリアの成功やスタイルを誇示し、力強い歌詞で自分の存在感を強調しています。一方、Juice WRLDは自由奔放な関係やハイな状態を歌い、カジュアルで挑発的な雰囲気を楽曲に加えています。全体的に、強さ、スタイル、そして自己表現がテーマとなっており、2人の個性が光る楽曲です。

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おわりに

Nicki Minajは、今作『The Pinkprint (Tenth Anniversary Edition)』を発表した数週間後に、2023年リリースのアルバム『Pink Friday 2』の最終デラックス版『Pink Friday 2 – The HIATUS』を2024年12月13日にリリースすることを発表しました。

この作品は、2023年の『Gag City Deluxe』、2024年の『Gag City PLUTO Edition』に続くもので、当初は『Pink Friday 2』のデラックス版として計画されていましたが、Nicki Minajは新たに『Pink Friday 3』の制作にシフトしたとされています。

彼女は、最近レコーディングした新曲が「デラックス版にはもったいないほど素晴らしい」とコメントし、ファンには新曲もツアー中に披露することを約束しています。これにより、今後も精力的に活動を続ける彼女の姿勢が伺え、ファンからの期待が高まっています。

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