2014年に発表したアルバム「The Pinkprint」(2014)からリードシングル「Anaconda」が、女性ソロラップ曲のMVとして初めて10億回再生を記録したNicki Minaj (ニッキー・ミナージュ)。
「Anaconda」の記事はこちら。
今回は、同アルバムから5枚目のシングル「Truffle Butter」(2014)をピックアップ。
Young Moneyで共にしたDrake (ドレイク)、Lil Wayne (リル・ウェイン)がゲスト参加したこの曲は、R&B/Hip Hopチャート4位を記録し、グラミー賞「ベストラップパフォーマンス賞」にノミネートされています。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Nicki Minaj feat. Drake & Lil Wayne – Truffle Butter (2014)
楽曲情報
Nicki Minaj (ニッキー・ミナージュ)
出身地 ：ニューヨーク、クイーンズ
生年月日：1982年12月8日
ジャンル：Hip Hop, R&B
Drake (ドレイク)
出身 ：カナダ、トロント
生年月日：1986年10月24日
ジャンル：Hip Hop, R&B
Lil Wayne (リル・ウェイン)
出身地 ：ルイジアナ州ニューオリンズ
生年月日：1982年9月27日
ジャンル：Hip Hop
レーベル
Republic Records
Cash Money Records
Young Money
プロデューサー
Maya Jane Coles
Nineteen85
元ネタ・サンプリング
Maya Jane Coles – What They Say (2010)
“Truffle Butter” 元ネタ・サンプリング
Maya Jane Coles – What They Say (2010)
元ネタになったのは、イギリス、ロンドン出身のプロデューサー兼DJのMaya Jane Coles (マヤ・ジェーン・コールズ)の「What They Say」(2010)です。
10代から音楽制作を始めた彼女は、15歳の時にオーディオソフトCubaseを使って音楽制作を学び、2008年にシングル「Sick Panda」をリリース。
その後、2010年に4曲入りのEPを発表し、イギリスのDJ専門音楽誌『DJ Mag』の「その年のベスト新人の1人」に選ばれて注目を集めます。
「What They Say」は、彼女の名を冠したEPに収録され、オンライン音楽メディア誌『Resident Advisor』でDJが最もプレイリストに載せた曲の1つにもなりました。
その後も、彼女は精力的に活動を続け「Ibiza DJ Awards 2011」の「Best Newcomer 2011」に選ばれたほか、数々の賞を受賞し、ローリングストーン誌が発表した「世界で最も影響力のある25人のDJ」では15位に選出されるなど、世界各国のオーディエンスを魅了し続けているDJの1人です。
終わりに
Nicki Minajの「Truffle Butter」の別バージョンが、Young Moneyに所属するTygaによって正式リリース前にリークし、Nicki Minajがこのことに憤慨していたようです。
この曲は私のアルバムに入っていて、どうやってかは分からないけど、魔法のようにタイガの手に渡ってしまってね、私は彼に『それは私の曲よ』って言ったの。 私とDrakeが参加するって言ってたんだけど、なんと私が出すなって言ったのに、Tygaが参加したままリークされちゃったのよ。 私はいつも彼に愛情を示していたから、それはちょっと失礼だと思ったの。
その後、Nicki MinajはTygaが混乱を招いたことについてメールで謝罪したことを明かし、2018年には共同シングル「Dip」をリリースするなど、その後も良好な関係を続けているようです。
『君はいつも俺のためにいてくれた』って言ってくれた彼を尊敬したわ。 なぜなら、私について1つ言えることは、私はとても寛容な人間だということ。 でもその後に正気に戻って、誰が自分を見守ってくれて、誰がそこにいて、誰が自分を支えてくれているのかを思い出せれば、それでいいの。 彼には時々ミスをする権利があるし、私たちもそうだわ。
Tyga feat. Nicki Minaj – Dip (2018)
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
コメント