2002年、Erykah Baduとのシングル「Love of My Life」でグラミー賞「Best R&B Song」を受賞したCommon (コモン)。
一躍全米中から脚光を浴びる中、2005年に6枚目のアルバム「Be」をリリース。
Kanye West (カニエ・ウェスト)率いるレーベルG.O.O.D. Musicからリリースされたこのアルバムは、11曲中9曲をKanyeがプロデュースし、残り2曲をJ Dillaがプロデュースしています。
アルバムタイトル曲の「Be (intro)」の記事はこちら。
今回は、このアルバムからJohn Mayer (ジョン・メイヤー)とKanye Westがゲスト参加した「Go!」をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Common feat. John Mayer & Kanye West – Go! (2005)
楽曲情報
Common (コモン)
出身地 :イリノイ州シカゴ
生年月日:1972年3月13日
ジャンル:Hip Hop
John Mayer (ジョン・メイヤー)
出身地 :コネチカット州ブリッジポート
生年月日:1977年10月16日
ジャンル:Rock
Kanye West (カニエ・ウェスト)
出身地 :イリノイ州シカゴ
生年月日:1977年6月8日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Geffen Records
G.O.O.D. Music
プロデューサー
Kanye West
元ネタ・サンプリング
Linda Lewis – Old Smokey (1972)
“Go!” 元ネタ・サンプリング
Linda Lewis – Old Smokey (1972)
元ネタになったのは、イギリス出身のシンガーLinda Lewis (リンダ・ルイス)の「Old Smokey」(1972)です。
彼女は1971年にアルバム「Say No More」でデビューし、翌年この曲を収録しているセカンドアルバム「Lark」(1972)をリリース。
2015年、音楽メディア誌ローリングストーンはこのアルバムを「ローリング・ストーンが愛した1970年代のあなたが聴いたことのないR&Bアルバム20枚」に選出。
その中で、彼女を『5オクターブの声域を持ち、Mariah CareyやMinnie Ripertonのような並外れた才能を持っていた』とその実力を高く評価しています。
終わりに
「Go!」は、Commonとゲスト参加したKanye WestとJohn Mayerが映画「Ray」を見てインスピレーションを得たとCommonは明かしています。
この映画は、ミュージシャンとして、アーティストとしての俺にとってとてもいい映画で、ただただインスピレーションを受けたんだ。 俺たちはスタジオに直行したんだ。 Kanyeはこのビートを作り始め、"ゴー、ゴー、ゴー "と唱え始めたんだ。
ミュージシャンRay Charlesに焦点を当てた伝記映画「Ray」は、2004年の公開以来、全世界で1億2000万ドルの興行収入を上げ、アカデミー賞にノミネートされています。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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