プロフィール
Sheff G (シェフジー)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
年齢 :22歳
ジャンル:Hip Hop, Drill
プロデューサー
Ayy Walker
元ネタ
太田裕美 – 赤いハイヒール (1976)
Sheff G – We Getting Money (2019)
キャリア
ラッパーの50 CentやThe Notorious B.I.G.などのニューヨーク出身のラッパーや、シカゴをベースに活動をしているChief Keef、G Herboに大きく影響を受けたSheff G (シェフジー)。彼は12歳のときに “83”(エイトトレイ)というギャング、クリプスに所属し、高校生のときにブルックリンにあるショッピングモール “キングス・プラザ” で銃乱射罪と強盗罪で刑務所に収監されるなど荒れた学生時代を過ごしています。
釈放されてからはラッパーとしてキャリアをスタートさせ、ラッパーの22Gzが発表したシングル「Suburban」にレスポンスを返したシングル「No Suburban」がヒットし、ブルックリンドリルの先駆者として名を馳せました。
22Gz – Suburban (2016)
Sheff G – No Suburban (2017)
またSheff Gは2020年にこの曲の続編となる「No Suburban, Pt. 2」をドロップし、現在までにYouTubeで1000万回以上の再生回数を記録するヒット曲となっています。
Sheff G – No Suburban, Pt. 2 (2020)
元ネタ
そんな彼が2019年にドロップしたデビューミックステープ「THE UNLUCCY LUCCY KID」には表題曲のWe Getting Money」が収録されています。この曲はイントロから太田裕美の「赤いハイヒール」をサンプリングされ、日本語がフレーズがループされています。元ネタはこちら。
※「We Getting Money」の0:01〜
「赤いハイヒール」の0:02〜
太田裕美 – 赤いハイヒール (1976)
東京出身のシンガーソングライター太田裕美の1973年作。
彼女の4枚目となるアルバム「手作りの画集」に収録されたこの曲は、1976年の年間オリコンチャートで13位にランクインしさらにミリオンセラーを記録しました。また前年の1975年に発表したシングル「木綿のハンカチーフ」に次ぐヒットしたナンバー作品になりました。
(「木綿のハンカチーフ」は年間チャート4位に輝いたものの、週間チャートでは大ヒットソング「およげ!たいやきくん」が同時期にリリースとなり2位止まりになっていました)
太田裕美 – 木綿のハンカチーフ (1975)
子門真人 – およげ!たいやきくん (1975)
楽曲紹介
そんな日本の歌謡曲をサンプリングした「We Getting Money」はイントロから太田裕美のフレーズがループされ、ヘビーなドラムにシンセの音が加わることでダークな雰囲気に包まれるビートに仕上がっています。
曲中では曲タイトルにもある通り、お金をテーマにラップしていると同時にギャングやビ○チなどハードなフレーズが並ぶ過激なリリックとなっています。これはドリルミュージックそのものが貧困やギャングなどの抗争に喘ぎ、若くして命を落とすストリートの様子をラップにしているもので、現代の若者の叫びのように思えます。
一見、ビートもクールな物が多くハードな曲が魅力的ですが、バックグラウンドには悲しい過去を背負った若きラッパーの姿が多くみられます。個人的には時代の流れが招いたのがドリルミュージックのように感じてなりません。
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