元ネタ・サンプリング Lil Wayne feat. Doja Cat – Shimmy (2020) アルバムはコービー・ブライアントの死に影響?

2020年代
2020年代L
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90年代からラッパーとしてのキャリアをスタートさせ、「Tha Carter Ⅲ」(2008)は初週に100万枚以上の売上を記録したLil Wayne (リル・ウェイン)

グラミー賞では「最優秀ラップアルバム賞」を受賞したことで、音楽業界の中でさらに注目を浴びるようになりました。

またこれまでに全世界で1億2,000万枚以上を販売し、そのうち米国では1,500万枚以上のアルバムと3,700万曲のデジタル音源をセールス。世界で最も売れている音楽アーティストの1人となっています。

そんな世界的有名なラップスターである彼が、前作「Tha Carter V」(2018)から、約2年振りにアルバム「Funeral」(2020)をドロップ。

今回はLil Wayneの13枚目のアルバムから「Shimmy」をピックアップして解説していきます。

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楽曲情報

Lil Wayne (リル・ウェイン)
出身地 :ルイジアナ州ニューオリンズ
生年月日:1982年9月27日
ジャンル:Hip Hop

Doja Cat (ドジャ・キャット)
出身  :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1995年10月21日
ジャンル:R&B, Hip Hop

レーベル
Young Money

プロデューサー
Ryan OG
Dr. Luke
B Ham

元ネタ・サンプリング
Ol’ Dirty Bastard – Shimmy Shimmy Ya (1995)

Lil Wayne feat. Doja Cat – Shimmy (2020)

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元ネタ・サンプリング

元ネタとなったのは90年代に結成され、人気ラップグループ “Wu-Tang Clan” の一員であったOl’ Dirty Bastardのシングル「Shimmy Shimmy Ya」(1995)

彼のソロデビューアルバム「Return to the 36 Chambers: The Dirty Version」(1995)からセカンドシングルとしてリリース。

この作品はWu-Tang ClanのメンバーのRZAがメインとなって、アルバムをプロデュース。

奇抜なリリックチョイスとRZAが手掛けることで、薄気味悪くも聞こえる作品が評論家から好意的な評価を得た作品となりました。

その結果全米チャート7位にランクインし、1996年のグラミー賞で「最優秀ラップ・アルバム」にノミネートされました。

今回サンプリングされているのは、曲タイトルでも使用されているフレーズを引用しています。

Shimmy, shimmy, ya, shimmy, yam, shimmy, yay

Lil Wayne「Shimmy」ではDoja Catが歌うサビ部分で使われていますね。

Shimmy shimmy ya, shimmy yay, come and give it to me」

またOl’ Dirty Bastardは2004年に薬物の過剰摂取により、35歳の若さでこの世を去っています。

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アルバム “Funeral”

この作品は2020年の1月にリリース。全24曲収録され、故XXXTentacionやBig Sean、Lil Baby、2 Chainzなどが客演で参加。

リリース初週で全米チャート1位を獲得し、約半年後の5月に32曲収録されたフルボリュームなデラックス盤も発表されています。

作中では2020年の1月に亡くなり、世界中が悲しみに包まれたコービー・ブライアントの死に敬意を表しています。

これは彼の背番号である “24” にちなんで24秒間の沈黙で締めくくられ、アルバムは24曲収録。デラックス盤で追加された “8曲” も彼の背番号 “8” に基づいて追加されています。

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Shimmy

この曲はデラックス盤に収録され、後にシングルカットされています。

楽曲はクラブ映えしそうなクラップ系のスネアで、軽快なビートが◎

フックでキレのあるラップを披露するDoja Cat (ドジャ・キャット)と、独特のフロウを披露するLil Wayneの相性が良い楽曲に仕上がっています。

1つ残念なのが彼女がラップする箇所がサビ部分のみで、個人的にはもう少しLil Wayneとのラップの掛け合いが聞きたかったですね。

しかし彼女が「Say So」で全米ヒットし、すぐさま客演で参加させるあたりが彼のフットワークの軽さとアンテナの高さが伺えます。

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終わりに

Lil Wayne「Shimmy」はいかがでしたでしょうか。

90年代の大ネタを大胆にサビで使用し、アッパーなビートが特に印象的な楽曲です。

また収録されていたアルバムは、コービー・ブライアントの死が背景にあり、楽曲で「Bing James」は彼について歌ったナンバーにもなっています。

この機会に元ネタや、コービー・ブライアントの伝説的なプレーを見るきっかけになったら嬉しいです。

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