Travis Scottのシングル「SICKO MODE」や、JAY-ZとKanye Westによるシングル「N*ggaz in Paris」など、トップアーティストヒット曲を数多く生み出してきたプロデューサーのHit-Boy (ヒットボーイ)。
2023年には、R&BシンガーMusiq Soulchildとコラボアルバム「Victims & Villains」をリリースするなど、精力的に活動を続けています。
そして今回、彼は盟友でありラップスターNas (ナズ)とのシングル「The Tide」(2023)をリリースしました。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Hit-Boy feat. Nas – The Tide (2023)
“The Tide” 楽曲情報
リリース日
2023年3月22日
レーベル
Mass Appeal
Surf Club
プロデューサー
Hit-Boy
元ネタ・サンプリング
The Whatnauts – What’s Left to Give (After Giving It All) (1970)
“The Tide” 元ネタ・サンプリング情報
The Whatnauts – What’s Left to Give (After Giving It All) (1970)
元ネタになったのは、メリーランド州ボルチモアで結成されたソウルグループThe Whatnautsの「What’s Left to Give (After Giving It All)」(1970)です。
1960年代末に結成した彼らは、1970年にデビューアルバム「Introducing the Whatnauts」をリリースし、この曲は同アルバムに収録されています。
また、このアルバムに収録され、シングル化された「I’ll Erase Away Your Pain」は、R&Bチャートで14位を記録し、彼らのキャリアの中で最も成功を収めた曲となりました。
The Whatnauts – I’ll Erase Away Your Pain (1970)
アルバム「SURF OR DROWN」をリリース
今回コラボを果たしたHit-Boyは、Nasから熱い信頼を寄せられており、彼がエグゼクティブプロデューサーを務めたNasのアルバム「King’s Disease」シリーズ3作全てや、2021年のクリスマスイブにリリースされたサプライズアルバム「Magic」が話題となりました。
この曲のリリースから数日後、Hit-Boyは自身のアルバム「SURF OR DROWN」(2023)をリリースしており、Dom Kennedy、Curren$y、Jay 305などがゲストとして参加し、彼の息子であるC3もクレジットされています。
さらに、アルバムは全21曲が収録されており、後半には各曲のインストが収められています。
このアルバムに収録されているインストについては「もしビートに合わせて曲を作ったら、それを送ってね」とHit-BoyはTwitterでファンに呼び掛けています。
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