2020年から毎年発表している「King’s Disease」シリーズの第3弾として、2022年にアルバム「King’s Disease III」をリリースしたNas (ナズ)。
アルバムについての記事はこちら。
一方、21 Savage (21サヴェージ)はDrakeとのコラボアルバム「Her Loss」をリリースし、自身3枚目の全米チャート1位を獲得しました。
収録曲「Rich Flex」「Circo Loco」の元ネタはこちら。
そんな彼らは、Nasの2001年のアルバム「Stillmatic」に収録されている「One Mic」をトリビュートしたコラボシングル「One Mic, One Gun」(2022)をドロップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Nas & 21 Savage – One Mic, One Gun (2022)
“One Mic, One Gun” 楽曲情報
レーベル
Mass Appeal
Slaughter Gang
プロデューサー
Hit-Boy
元ネタ・サンプリング
The Gaturs feat. Willie Tee – Yeah You’re Right You Know You’re Right (1972)
“One Mic, One Gun” 元ネタ・サンプリング情報
The Gaturs feat. Willie Tee – Yeah You’re Right You Know You’re Right (1972)
元ネタになったのは、ルイジアナ州ニューオーリンズで結成したファンクバンドThe Gatursの「Yeah You’re Right You Know You’re Right」(1972)です。
このグループは、ニューオーリンズ出身のキーボーディストWillie Teeが率いており、彼のレーベルGatur Recordsからシングル「A Hunk Of Funk」のB面としてリリースされました。
The GatursとWillie Teeは、1994年にアルバム「Wasted」をリリースしており、この曲は「Yeah You’re Right」という短いタイトルで収録されています。
リリース前に多くのラッパーから反発を受けた21 Savage
今作のリリース前「Nasは最も偉大なラッパーなのか、それとも何なのか?」と題したクラブハウスでのチャットの中で、21 Savageは「彼は関係ないよ」発言し、Nasとのビーフに発展しかねないと話題となりました。
何を関連性があると言っているんだ? 俺は彼が関連しているように思わない。 彼にファンができただけかな・・・ 彼は関係ないよ。 彼はただ熱心なファンがいて、今でもいい音楽を作っているんだ。
これにはHit-Boy、Kodak Black、Jim Jones、Juelz Santana、Fivio Foreignらが反発したものの、21 Savageはその後Twitterで「Nasや、俺の道を切り開いてくれたレジェンドをディスったりはしない」と釈明しています。
とはいえ、このコラボシングルのリリースには多くのオーディエンスが驚き、Nasはnstagramで次この曲への想いを明かしています。
俺たちが動く唯一の方法は、愛と尊敬と団結だ。 ヒップホップの基本原則だ。 若いブラザーとのコラボレーションに興奮し、より多くのアーティストが激動の瞬間を新しい芸術を生み出す時間に変えてくれることを願っているよ。 それが、このプロジェクトなんだ。
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