J. Cole (J. コール)は、2011年に「Cole World: The Sideline Story」をリリースし、全米チャート1位を獲得。
続く2013年にセカンドアルバム「Born Sinner」を発表し、再び全米チャート首位を獲得。
ヒップホップシーンを牽引するラッパーの1人に成長しました。
そんな彼が、2014年に3枚目のアルバム「2014 Forest Hills Drive」をリリース。
このアルバムは制作に1年以上を費やし、そのほとんどを自らプロデュースしており、彼の本気度が伺えます。
リリース後は、3作連続で全米チャート1位を獲得し、ヒップホップ・アルバムとしては25年ぶりにフィーチャリングアーティストなしでプラチナに認定されています。
今回は、この中からセカンドシングルの「Wet Dreamz」(2014)をピックアップ。
ここではこの曲の元ネタについて解説します。
J. Cole – Wet Dreamz (2014)
楽曲情報
J. Cole (J. コール)
出身地 :ノースカロライナ州ファイエットビル
生年月日:1985年1月28日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Columbia Records
Roc Nation
Dreamville
プロデューサー
J. Cole
元ネタ・サンプリング
Family Circle – Mariya (1977)
“Wet Dreamz” 元ネタ・サンプリング
Family Circle – Mariya (1977)
元ネタになったのは、ニュージャージー出身のソウルグループFamily Circleの「Mariya」(1977)です。
兄弟グループである彼らのアルバム「Love Bound」(1977)に収録しています。
またThe Gameのデビューアルバム「The Documentary」(2005)に収録されている「Like Father Like Son」にサンプリングされています。
The Game feat. Busta Rhymes – Like Father, Like Son (2005)
終わりに
アルバムはBETヒップホップアワードの「年間ベスト・アルバム賞」を受賞し、グラミー賞「最優秀ラップアルバム」にノミネートされ、多くのオーディエンスから支持されている様子が伺えます。
また今作は、意図的にハリウッドでレコーディングしたことをJ. Coleは明かしています。
ハリウッドでレコーディングすることにしたのも「フ○ック・ハリウッド」的なアルバムだからなんだ。 ハリウッドにいたことで「俺は悩んでるんだ」と思うようになったのかもしれない。 アルバムが何枚売れるかとか、自分がベストかどうかよりも、ずっと重要なことがあるんだってね。
ハリウッドはロサンゼルスの中でも観光地として知られていますが、敢えてそこでレコーディングをすることで、本当に大切なことに気づいたようです。
この機会に、この年を代表するラップアルバムを改めて聴いてみてはいかがでしょうか。
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