ラッパーJ. Cole (J. コール)と彼のマネージャーであるIbrahim Hamadが設立したレーベルDreamville (ドリームヴィル)は、2019年にレーベル3作目のコンピレーションアルバム「Revenge of the Dreamers III」をリリースし、全米チャート1位を獲得。
このアルバムは、グラミー賞で「最優秀ラップアルバム賞」にノミネートされ、2022年にはミックステープで名を馳せたDJ Dramaがホストを務めるコンピアルバム「D-Day: A Gangsta Grillz Mixtape」をリリースしました。
JID、EarthGang、Ari Lennoxなど新進気鋭のアーティストが所属するDreamvilleは、2023年に映画「クリードIII (邦題: クリード 過去の逆襲)」のサウンドトラック「Creed III: The Soundtrack」をリリース。
ここでは、このサントラと収録されているJ. Coleの「Adonis Interlude (The Montage)」の元ネタについて解説します。
Dreamville & J. Cole – Adonis Interlude (The Montage) (2023)
“Adonis Interlude (The Montage)” 楽曲情報
リリース日
2023年3月3日
レーベル
Dreamville
Interscope Records
プロデューサー
Dr. Dre
元ネタ・サンプリング
Dr. Dre – The Watcher (1999)
サントラ”Creed III: The Soundtrack”
2023年に公開された映画「クリードIII (過去の逆襲)」は、「クリード」シリーズの3作目で、2018年に公開された「クリードII (炎の宿敵)」の続編にあたります。
また、この作品は人気映画「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品でもあり、通算9作目となり、シリーズ初のシルベスター・スタローンがロッキー役を再演しない作品となりました。
公開後、アメリカではオープニング週末にスポーツ映画史上最高の興行収入を記録し、全世界では1億1千万ドルの興行収入で2023年の第8位となりました。
その映画のサントラは、Dreamvilleの創設者であるJ. Coleがエグゼクティブプロデューサーを務め、全18曲が収録されています。
ゲストにはDreamvilleのお馴染みのアーティストをはじめ、Big Sean、Blxst、Kehlani、Morray、BJ the Chicago Kidといった若手から中堅までのアーティストが参加しています。
“Adonis Interlude (The Montage)” 元ネタ・サンプリング情報
Dr. Dre – The Watcher (1999)
そんなサントラの4曲目に収録されたJ. Coleの「Adonis Interlude (The Montage)」は、カリフォルニア州コンプトン出身のラッパーDr. Dre (ドクター・ドレー)の「The Watcher」(1999)をサンプリングしています。
この曲は、彼のセカンドアルバム「2001」(1999)に収録されており、アルバムは発売初週に51万枚を売り上げ、2000年の年間R&B/Hip Hopアルバムチャート1位を獲得しています。
また、この曲ではEminemがフックを歌い、唯一のソングライターとしてクレジットされていますが、リリースから数年後にJAY-Zが「The Watcher 2」(2002)でこのビートをサンプリングしたことでも話題となりました。
JAY-Z feat. Dr. Dre, Rakim & Truth Hurts – The Watcher 2 (2002)
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