音楽の再生: JAY-Zの「Izzo (H.O.V.A.)」と元ネタの背後にある物語

2000年代
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ニューヨーク、ブルックリン出身のラッパーJAY-Z (ジェイ・Z)は、2001年に6枚目のアルバム「The Blueprint」をリリースしました。このアルバムの発売日が、2001年9月11日の同時多発テロ事件と重なったにもかかわらず、初週に42万7000枚以上を売り上げ、全米で初登場1位を獲得しました。

このアルバムには「Girls, Girls, Girls」「Song Cry」といった、JAY-Zの代表曲が含まれており、後にはローリング・ストーン誌の「史上最高のアルバム500枚」にも選ばれました。

今回はこのアルバムからのリードシングルである「Izzo (H.O.V.A.)」(2001)に焦点を当てて、この曲の元ネタについて解説します。

JAY-Z – Izzo (H.O.V.A.) (2001)

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“Izzo (H.O.V.A.)” 楽曲情報

リリース日
2001年8月21日

レーベル
Roc-A-Fella Records
Def Jam Recordings

プロデューサー
Kanye West

元ネタ・サンプリング
The Jackson 5 – I Want You Back (1969)

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“Izzo (H.O.V.A.)” 元ネタ・サンプリング情報

The Jackson 5 – I Want You Back (1969)

元ネタになったのは、インディアナ州ゲーリーで結成されたポップThe Jackson 5 (ジャクソン5)「I Want You Back」(1969)です。

この曲は、MotownからThe Jackson 5のデビューシングルとしてリリースされ、全米チャートで1位を獲得しました。さらに、彼らのデビューアルバム「Diana Ross Presents The Jackson 5」(1969)にも収録されており、アルバムタイトルはMotownのスターであるDiana Rossがそのグループを発見したことを示唆しています。このアルバムの裏表紙のライナーノーツもDiana Rossが書いています。

しかし、実際にはThe Jackson 5を発見したのはMotownのプロデューサーであるBobby Taylorであり、The Jackson 5の父でありマネージャーであるJoe Jacksonは、Motownの幹部に連絡を取り、彼らのスケジュールを調整するよう交渉しました。

それにも関わらず、Diana Rossは自分の与えられた役割を受け入れ、特にメンバーで若いMichael Jacksonをスターに育て上げるなど、グループのプロモーションに貢献しました。

この曲は、その後、ローリング・ストーン誌の「1963年以降の最も偉大なポップ・ソング100曲」で9位に選出され、Michael Jacksonはこの曲を自身の全てのワールドツアーでのライブパフォーマンスで披露しました。

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The Jackson 5についてJAY-Zが明かす

JAY-Z「Izzo (H.O.V.A.)」は、後にラップスターとなる若きKanye Westがプロデュースしており、JAY-ZThe Jackson 5について次のように明かしています。

俺はブルックリンのマーシー・プロジェクトで育ったんだけど、母と父が膨大なレコード・コレクションを持っていたんだ。
Michael JacksonやStevie Wonderとか、そういうサウンドやソウル、Motownとか、そういうものが家中に溢れていた。
だから、Kanyeがそのサンプルを俺に持ってきたとき、その曲には非常に馴染みがあったんだ。
それは非常に面白く新しいアプローチで、すぐに惹かれたよ。

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