2009年、Pitbull (ピットブル)はメジャーレーベルから初めてリリースした4枚目のアルバム「Pitbull Starring in Rebelution」が全米アルバムチャート8位を記録。
これは、自身初の全米アルバムチャートでトップ10入りを果たし、Lil Jonとのシングル「Krazy」や「Hotel Room Service」などヒットするなど、世界的な知名度を獲得した作品となりました。
今回はこのアルバムから、リードシングルの「I Know You Want Me (Calle Ocho)」(2009)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Pitbull – I Know You Want Me (Calle Ocho) (2009)
楽曲情報
Pitbull (ピットブル)
出身地 :フロリダ州マイアミ
生年月日:1981年1月15日
ジャンル:Reggaton, Pop
レーベル
J Records
Mr. 305
Polo Grounds Music
Sony Music Entertainment
プロデューサー
Pitbull
Lil Jon
Nicola Fasano
元ネタ・サンプリング
Nicola Fasano & Pat-Rich – 75, Brazil Street (2008)
Chicago – Street Player (1979)
“I Know You Want Me (Calle Ocho)” 元ネタ・サンプリング
Nicola Fasano & Pat-Rich – 75, Brazil Street (2008)
元ネタになったのは、イタリア出身のDJ兼プロデューサーのNicola Fasano (ニコラ・ファサーノ)の「75, Brazil Street」(2008)です。
Pitbullにサンプリングされ「I Know You Want Me (Calle Ocho)」にもクレジットされたことで一躍脚光を浴び、2011年には「Oye Baby」で再びPitbullと再共演しています。
Nicola Fasano feat. PITBULL – Oye Baby (2011)
また、Flo Rida、Fatman Scoop、Shaggy、Mohombiといったアーティストの作品のプロデュースやリミックスを手掛け、ワールドワイドに活躍しています。
“75, Brazil Street” 元ネタ・サンプリング
Chicago – Street Player (1979)
さらに深堀りすると、Nicola Fasanoの「75, Brazil Street」は、イリノイ州シカゴで結成したロックバンドChicago (シカゴ)の「Street Player」(1979)をサンプリングしています。
この曲は、彼らの11枚目のアルバム「Chicago 13」(1979)に収録されており、このアルバムは彼らにとって初めてトップ20入りを逃し、その後デビューアルバム以来最も低いチャート入りを果たしたアルバムとなりました。
また、この曲はアルバムの1曲目を飾り、シングル化もされましたがやはりチャートインには至らず、彼らにとって初のシングルでチャート外となりました。
この結果、メンバーのDonnie Dacusはアルバムツアーの直後に説明もなくバンドから解雇されたようです。
おわりに
Pitbullの「I Know You Want Me (Calle Ocho)」は、YouTubeで8200万回再生され、2009年に最も視聴されたMVとなり、全米シングルチャートでは2位を記録。
2011年にリリースしたシングル「Give Me Everything」が全米チャート1位を獲得するまでの最高順位となりました。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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