90年代の西海岸ヒップホップの発展に大きく貢献し、数々のヒットソングを世に送り出してきたSnoop Dogg (スヌープ・ドッグ)。
2000年代に入ってもそのペースは衰えることなく50 CentやChingy、Swizz Beatzなどのラッパーとコラボレーションして活動の幅を広げてきました。
そんな彼が、2004年に7枚目のアルバム「R&G (Rhythm & Gangsta): The Masterpiece」をドロップ。
今作は、Bootsy CollinsやLil Jon、Charlie Wilsonなどがゲスト参加しており、彼らしいバラエティー豊かなアーティストが並んでいます。
今回はこのアルバムから、セカンドシングルの「Let’s Get Blown」(2004)をピックアップ。
ここではこの曲の元ネタについて解説します。
Snoop Dogg feat. Pharrell Williams – Let’s Get Blown (2004)
楽曲情報
Snoop Dogg (スヌープ・ドッグ)
出身地 :カリフォルニア州ロングビーチ
生年月日:1971年11月20日
ジャンル:Hip Hop
所属 :213, Tha Eastsidaz
Pharrell Williams (ファレル・ウィリアムス)
出身地 :バージニア州バージニアビーチ
生年月日:1973年4月5日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Doggystyle Records
Star Trak Entertainment
Geffen Records
プロデューサー
The Neptunes
元ネタ・サンプリング
Slave – Watching You (1980)
“Let’s Get Blown” 元ネタ・サンプリング
Slave – Watching You (1980)
元ネタになったのは、オハイオ州を拠点に活動していたファンクバンドSlaveの「Watching You」(1980)です。
この曲は、彼らの5枚目のアルバム「Stone Jam」(1980)に収録。
アルバムはR&Bチャート5位を記録し、デビューアルバム「Slave」以来初めてRIAAからゴールド認定されています。
またOdysseyやAnderson .Paakなど、80年代から現在に至るまでの音楽シーンでサンプリングされており、サンプリングソースとしても知られる1曲です。
Odyssey – Inside Out (1982)
Anderson .Paak feat. ScHoolboy Q – Am I Wrong (2015)
終わりに
今作がリリースされる前に、Pharrell WilliamsとChad Hugo(The Neptunes)によるレーベル “Star Trak Entertainment” と契約を交わしたSnoop Dogg。
そのためアルバム「R&G (Rhythm & Gangsta): The Masterpiece」(2004)は、The Neptunesがエグゼクティブプロデューサーを務めています。
またこのアルバムから先行シングル「Drop It Like It’s Hot」が全米チャート1位を獲得し、The Neptunesはグラミー賞「プロデューサーオブザイヤー」にノミネートされ、2000年代に入ってブレイクのきっかけとなる作品になりました。
この機会に元ネタと併せて聴き比べてみてはいかがでしょうか。
Snoop Dogg feat. Pharrell Williams – Drop It Like It’s Hot (2004)
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