Snoop Dogg、Warren G、Nate Doggがラップグループを結成し、オークランドのラップグループ “415” に敬意を表して名付けられた213 (トゥ・ワン・スリー)。
またロサンゼルスの市外局番が “213” のために命名されたとも言われています。
そんな彼らのアルバム「The Hard Way」(2004)は発売初週に全米チャート4位にランクインし、R&B/Hip Hopチャート1位に輝きました。
今回はこの中から大ネタ使いの「Another Summer」をピックアップ。
この曲はKanye Westがプロデュースし、LaToiya Williamsの美しいコーラスが交わった1曲に仕上がりました。
楽曲情報
213 (トゥ・ワン・スリー)
結成 :1990年
ジャンル:Hip Hop
メンバー:Snoop Dogg、Warren G、Nate Dogg
LaToiya Williams
出身地 :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1976年9月23日
ジャンル:R&B
レーベル
Doggystyle Records
G-Funk Entertainment
TVT Records
プロデューサー
Kanye West
元ネタ・サンプリング
Eddie Kendricks – Intimate Friends (1977)
213 feat. LaToiya Williams – Another Summer (2004)
元ネタ・サンプリング
Eddie Kendricks – Intimate Friends (1977)
元ネタとなったのはアラバマ州エンズリー出身のシンガーEddie Kendricksの「Intimate Friends」 (1977)です。
この曲は彼が設立したSoulコーラスグループ “The Temptations” から脱退後に発表した9枚目のソロアルバム「Slick」(1977)に収録。
「Intimate Friends」はこれまでに60曲以上でサンプリングされ、Commonの「A Penny for My Thoughts」(1992)や、Big Seanの「Light」(2017)など時代を超えて愛されている名曲です。
Common – A Penny for My Thoughts (1992)
Big Sean feat. Jeremih – Light (2017)
アルバム “The Hard Way”
この作品からリードシングルとして「So Fly」がリリースしていますが、これはメンバーのSnoop Doggが2003年に発表したミックステープ「Welcome to tha chuuch, Vol.2」に先行で収録しています。
この曲は、当時チャートを席巻していたMonicaの「So Gone」をビートジャックしたもので「So Gone」をプロデュースしたMissy Elliottは、この曲に非常に感銘を受けたと明かしています。
Monica – So Gone (2003)
そこでMissy Elliottが手掛けたTamiaの「Can’t Go For That」(2000)のRemixに213が参加することを条件に「So Gone」サンプルの権利を譲ることに合意。
その結果213のアルバムから「So Fly」がリードシングルとなりました。
213 – So Fly (2004)
また213としてはこのアルバムを最後にNate Doggが2007年に脳卒中で倒れ、2011年に合併症で死去。
「The Hard Way」はグループの唯一のアルバムとなり、事実上解散となりました。
終わりに
213の「Another Summer」はいかがでしたでしょうか。
アルバムはMissy Elliottとの意外なストーリーが制作背景にあり、彼女の懐の深さに驚かされました。
また「The Hard Way」は数多くサンプリングしているので、この機会に改めて聞き直してみるのも面白いかもしれませんね。
コメント