カリフォルニア州ロングビーチ出身の双子の兄弟が、1994年にラップグループTwinzを結成。
同じくロングビーチ出身のラッパーWarren Gのアルバム「Regulate…G Funk Era」(1994)にゲスト参加し、翌年にデビューアルバム「Conversation」(1995)をドロップ。
このアルバムはWarren Gが全面的にプロデュースし、リードシングルの「Round & Round」はラップシングルチャート20位に入るなど、最もヒットしたナンバーとなりました。
今回はこの作品からセカンドシングルにもなった「Eastside LB」をピックアップ。
この曲は4度のグラミー賞受賞歴を持ち「偉大なソウルボイスの1人」と評価されているDeniece Williamsをサンプリング。
元ネタについて解説します。
Twinz feat. Warren G & Tracey Nelson – Eastside LB (1995)
楽曲情報
Twinz
結成 :1994年
ジャンル:Hip Hop
メンバー:Trip Locc, Wayniac
Warren G
出身地 :カリフォルニア州ロングビーチ
生年月日:1970年11月10日
ジャンル:Hip Hop
所属 :213
レーベル
Def Jam Recordings
プロデューサー
Warren G
元ネタ・サンプリング
Deniece Williams – Free (1976)
“Eastside LB” 元ネタ・サンプリング
Deniece Williams – Free (1976)
元ネタになったのは、インディアナ州ゲーリー出身のソウルシンガーDeniece Williamsの「Free」(1976)です。
70年代中期にStevie Wonderのバックボーカルを務めたことで、着実にキャリアアップした彼女は、1976年にデビューアルバム「This Is Niecy」をリリース。
ソウルアルバムチャート3位にランクインし、収録していた「Free」(1976)は、全米ソウルチャート2位、UKチャート1位に輝き、彼女の代表曲の1つになりました。
またこの曲はこれまでに50曲以上にサンプリングされ、Lil KimやR. Kellyといったアーティストも使用。
現代におけるブラックミュージックに大きく影響を与えた1曲になりました。
R. Kelly & Jay-Z feat. Cam’ron, Noreaga & Vegas Cats – We Ride (1998)
Lil’ Kim feat. Governor & Shelene Thomas – Can’t Fuck With Queen Bee (2003)
終わりに
大ネタを使用した「Eastside LB」は、1994年に公開された映画「Jason’s Lyric」のサントラに収録されるなど、記憶に残る名曲になったのではないでしょうか。
色褪せることのない彼らの作品を、今一度聞き直してみるのもいいかもしれませんね。
コメント