Jennifer Lopez (ジェニファー・ロペス)の「Get Right」は、強烈なホーンセクションが中毒性を生む2000年代屈指のダンスR&Bアンセムだ。実はUsher(アッシャー)の未発表曲を転用したという驚きの背景を持ち、Maceo & the Macksのファンク・サウンドを大胆にサンプリングしている。
🎧 クイック概要:10秒でわかる基本データ
| 項目 | 内容 |
| アーティスト / 曲名 | Jennifer Lopez – Get Right |
| 収録アルバム | Rebirth (2005) |
| サンプリング元 | Usher – Ride Maceo & the Macks – Soul Power 74 |
| 最高位 | UKシングルチャート #1、Billboard Hot 100 #12 |
🎤 「Get Right」とは:J-Loの音楽性を変えた一曲

「Get Right」は2005年初頭にリリースされ、4枚目のスタジオアルバム『Rebirth』からのリードシングルとして発表された。ジャズやファンクの影響を受けた洗練されたダンスR&Bサウンドが特徴で、彼女の音楽性の変化を感じさせる作品だ。
🎙️ 衝撃の裏話:実はUsher(アッシャー)の曲だった!?
この曲の制作背景には、当時のR&Bシーンを揺るがす裏話がある。
- 「Ride」からの転生: もともとはプロデューサーのRich HarrisonがUsherのために書いた「Ride」という楽曲だった。
- Usherの不満: Usherのアルバム『Confessions』に収録されなかったため、トラックがそのままジェニファー・ロペスへ渡された。当時の報道では、Usherが「Get Right」に関して「自分のための曲だと思っていた」と述べ、出版(パブリッシング)権を求めたと伝えられている。
- 異例の競合: 「Ride」は未発表ながらクラブ・プロモ盤として流通。「Ride」はプロモ盤かリークで一部で知られていたため、同じ基となるトラックがUsherとJ-Loの両方に関連しているという話題が一部で取り上げられた。
🎷 サンプリングの魔力:なぜ一度聴いたら離れないのか
曲の肝となる中毒性の高いサックス・フレーズは、Maceo & the Macksの「Soul Power 74」(1974年)から引用されている。
プロデューサーのRich Harrisonは、このループするホーン・トラックにJ-Loのボーカルを重ねることで、クラブのフロアを即座にロックする強烈なグルーヴを作り上げた。歌詞はクラブで踊る相手に対して「夜が終わる前に“うまくいこう(get right)”」と誘う内容で、ダンス・セックス・飲酒をテーマとしている。
📺 1人8役?圧巻のミュージックビデオ

監督は映画『コンスタンティン』などで知られるフランシス・ローレンス。
- ロペスの熱演: ナイトクラブに集う、DJ、ウェイトレス、ダンサーなど計8人のキャラクターをJ-Lo一人が演じ分けた。
- 驚異の再生数: 当時MTVで最も放映された動画の一つとなり、2005年のMTV Video Music Awardsで複数ノミネートを果たした。
📈 世界を席巻したチャート成績
米国以上に欧州での支持が凄まじく、世界的な大ヒットを記録した。
| エリア | 最高位 |
| UKシングルチャート | 1位(J-Lo自身2曲目の首位) |
| イタリア/アイルランド | 1位 |
| Billboard Hot 100(米) | 12位 |
| フランス/NZ/ドイツ | Top 10入り |
🔊 リミックスと知られざる豆知識
- 豪華リミックス: ラッパーのFabolousを起用したバージョンが有名で、アルバムのボーナストラックにもなった。また、2025年には Joel Corry と共に新しい公式リリースが出ており(Joel Corry & Jennifer Lopez 名義)、リミックス/再発版として配信されている。
- 隠れた立役者: バックボーカルを務めたのはシンガーのY’Anna Crawley。彼女は後に、この仕事で初めてまとまった報酬を得たと語っている。
「Get Right」は単なるヒット曲ではなく、2000年代R&Bを定義する歴史的なダンス・アンセムとして今なお愛され続けている。
関連記事はこちら。





コメント