1990年代後半にNSYNCのリードボーカルの1人として、またグループの最年少メンバーとして脚光を浴びたJustin Timberlake (ジャスティン・ティンバーレイク)は、2002年にソロデビューアルバム「Justified」をリリース。
このアルバムはグラミー賞で4部門にノミネートされ、そのうち「最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞」を受賞し、2006年のセカンドアルバム「FutureSex/LoveSounds」は全米チャート1位を獲得。
デビュー作に続き全世界で1000万枚を売り上げるなど、世界的な地位を確立した彼ですが、その後、俳優業に専念し、数本の映画で主演を務めた彼は音楽活動は事実上休止しました。
そんな彼が、2013年にJAY-Z (ジェイ・Z)をフィーチャーした復帰作のシングルを「Suit & Tie」をリリース。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Justin Timberlake feat. JAY-Z – Suit & Tie (2013)
“Suit & Tie” 楽曲情報
リリース日
2013年1月15日
レーベル
RCA Records
プロデューサー
J-Roc
Justin Timberlake
Timbaland
元ネタ・サンプリング
Sly, Slick and Wicked – Sho’ Nuff (1973)
“Suit & Tie” 元ネタ・サンプリング情報
Sly, Slick and Wicked – Sho’ Nuff (1973)
元ネタになったのは、オハイオ州クリーブランドで結成されたR&BグループSly, Slick and Wickedの「Sho’ Nuff」(1973)です。
Paramount Recordsと契約を結んだ彼らは、1972年にデビューシングル「Stay My Love」をリリースし、R&Bチャートトップ10入りを果たし、翌年にシングル「It’s Not Easy」(1972)をリリース。
この成功がJames Brownの目に留まり、彼のPolydor RecordsのサブレーベルであるPeople Recordsで働くよう彼らに依頼し、1973年にシングル「Sho’ Nuff」をリリース。
この曲の成功により、アメリカの音楽番組「Soul Train」に出演し、1977年にデビューアルバムを発表しています。
ジャスティン・ティンバーレイクが「Suit & Tie」 について明かす
Justin Timberlakeの「Suit & Tie」は全米チャート3位を記録し、この曲が収録された3枚目のアルバム「The 20/20 Experience」は前作に続き全米アルバムチャート1位を獲得しています。
また、グラミー賞で「最優秀ミュージックビデオ賞」を受賞し、ローリングストーン誌は「2013年のベストビデオ」で3位に選ばれるなど、華々しい復帰作となった同曲について、彼は次のように明かしています。
このアルバムは大好きだよ。 俺にとっては、2度目か3度目に聴いた曲のようなものなんだ。 完成させたときは、最初のシングルにしたいとは思わなかったんだ。 でも、何か面白そうで、最近ラジオで聴いたのとは違う感じがしたんだ。 だから、この曲は間違いなく成長株なんだけど、だからこそすごく気に入ってるんだ。 30秒で終わるような曲じゃないから、聴くのに時間がかかるんだ。 でも、いったん肌になじんだらとても気持ちいいんだ、この曲は。
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