Snow「Informer」解説|白人レゲエ歌手が放った全米7週連続1位の伝説ヒット

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1990年代
1990年代S
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Snow (スノー)の「Informer」は、白人レゲエ歌手が放った全米7週連続1位という空前絶後のメガヒット曲だ。ダンスホールとヒップホップを高次元で融合させた中毒性の高いサウンドが特徴で、サンプリング元にはThe Winstonsの「Amen, Brother」などが使われている。当時の音楽シーンを塗り替えたこの曲の裏側には、あまりにもリアルなストリートの真実が隠されていた。

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🎧 クイック概要:10秒でわかる基本データ

アーティスト / 曲名Snow – Informer
収録アルバム12 Inches of Snow
サンプリング元元ネタ色々あり(後述)
最高位全米ビルボードHot 100 7週連続1位
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🔒 刑務所から全米1位へ。あまりにリアルな「密告者」への怒り

1992年にカナダ出身のレゲエ/ダンスホールアーティスト、Snowが放った「Informer」は、単なるキャッチーな流行歌ではない。タイトルである「Informer(インフォーマー)」とは「密告者」を意味する。

実は、この曲がリリースされた当時、Snow本人は殺人未遂容疑(後に無罪・減罪)で拘留されていた。 彼はトロントの多文化な公営住宅で育ち、周囲のジャマイカ系住民から本場のパトワ(ジャマイカ英語)を吸収。そのバックグラウンドと、自身の法的なトラブルという実体験が、この曲に強烈なリアリティを与えている。

ミュージックビデオで彼が刑務所にいるシーンは、単なる演出ではなく彼の人生そのものの投影なのだ。

✨ 「A licky boom boom down」の真相:現場で生まれた魔法

この曲の最大のフックであり、世界中が「なんて言ってるんだ?」と首を傾げたフレーズ “a licky boom boom down”。これについて、Snowは後のインタビューでこう語っている。

「元々はジャマイカの言い回しを混ぜて『a licky boom boom dem』と歌っていたんだ。でもスタジオで歌っているうちに、語感が変化してあの形になった。プロデューサーのMC Shanは最初『何だそれは』と嫌がったけど、結果的にそれが最高にキャッチーだったのさ!」

意味については諸説あるが、Snow本人は「言葉の響きと勢い」を重視したと振り返っている。この謎めいた語感が、90年代の大衆文化において消えない足跡を残した。

🎛️ 緻密なサンプリングとヒップホップの融合

「Informer」のサウンドを支えているのは、当時のヒップホップ・シーンとの深い繋がりだ。プロデュースには名門ジュース・クルーのMC Shanが参加し、以下の楽曲を巧みにサンプリングしている。

  • Amen, Brother – The Winstons(定番のドラムブレイク)
  • The Assembly Line – Commodores(ボーカルパーツ)
  • Baboom / Mama Said – The Vaughan Brothers(ドラム)

これらにより、レゲエのグルーヴとヒップホップの重厚さが同居する、唯一無二のトラックが完成した。

🌎 ジャマイカ文化への深いリスペクトとチャート制覇

「Informer」は単なるヒットソングに留まらず、世界中で文化現象となった。

  • Billboard Hot 100:7週連続1位(アメリカ)
  • 世界11か国以上:カナダ、ドイツ、オーストラリア等で1位を獲得
  • 歴史的評価:2007年 VH1「90年代ベスト100曲」にランクイン

当時は歌詞に字幕がなかったため、パトワのリリックが理解されず「謎の曲」として扱われた逸話もある。しかし、その「分からなさ」こそが、ジム・キャリーによるパロディや、Lil Wayneによる引用、そして2019年のDaddy Yankee「Con Calma」での公式リメイクへと繋がるカルト的な人気を支えた。

🕰️ なぜ未だに語り継がれるのか?

リリースから30年以上経ってもこの曲が色褪せない理由は、「実体験に基づいたストーリー」と「中毒性のあるフレーズ」、そして「レゲエとヒップホップの完璧なクロスオーバー」にある。Snowは、白人アーティストとして初めてダンスホール・レゲエを世界のメインストリームに定着させた先駆者なのだ。

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