2020年2月にリリースされたミックステープ「Meet the Woo 2」は、全米チャート7位に入り、キャリア初のTop10内にランクインしたPop Smoke (ポップ・スモーク)。
しかしこの作品を発表して2週間も経たない間に、自宅に強盗が押し入り銃撃を受けたことで死亡。
全米中から注目を集めていたPop Smokeは、20歳の若さでこの世を去ることになりました。
その後、7月に遺作となったデビューアルバム「Shoot for the Stars Aim for the Moon」をリリース。
50 Centがエグゼクティブプロデューサーを務めたことでも話題になり、全米チャート1位を獲得。
今回はこの作品から「Something Special」をピックアップ。
元ネタとアルバムについて解説していきます。
楽曲情報
Pop Smoke (ポップ・スモーク)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1999年7月20日
ジャンル:Hip Hop
没年月日:2020年2月19日 (20歳)
レーベル
Republic Records
Victor Victor
プロデューサー
Ken “Duro” Ifill
元ネタ・サンプリング
Fabolous feat. Tamia – Into You Remix (2003)
Pop Smoke – Something Special (2020)
元ネタ・サンプリング
Fabolous feat. Tamia – Into You Remix (2003)
元ネタとなったのはニューヨーク、ブルックリン出身のラッパーFabolousの「Into You Remix」(2003)です。
この曲は彼の2枚目のアルバム「Street Dreams」に収録され、アルバムは全米チャート3位にランクインし、シングルも全米チャート4位とヒット。
また1998年にTamiaが発表したシングル「So Into You」をベースに制作され、FabolousのアルバムにはAshantiが客演で参加していました。
しかしレーベル会社 “Murder Inc.” のCEOがプロモーションの為のMVの撮影を拒否。
これによりFabolousがTamiaに連絡を取り、プロモーションバージョンを改めてレコーディングしたことでリリースに至りました。
Shoot for the Stars Aim for the Moon
遺作となったPop Smokeのこのアルバムは全19曲収録され、50 Cent、Future、DaBaby、Quavoなどデビュー作とは思えないほどの豪華面々が客演で参加。
リリースされるとアルバムの19曲すべてが、発売初週に全米チャートにチャートイン。
死後にデビューアルバムで全米チャート1位を初めて獲得したラッパーとなり、19週に渡ってR&B/Hip Hopチャートで1位の座に君臨しました。
アルバムからは「What You Know Bout Love」や「The Woo」などがロングヒットとなり、MVも公開されています。
また21歳の誕生日であった7月20日に、新曲11曲とRemixが3曲追加となった計34曲収録の、デラックスエディションが発表されています。
Pop Smoke – What You Know Bout Love (2020)
Pop Smoke feat. 50 Cent, Roddy Ricch – The Woo (2020)
終わりに
Pop Smokeの「Something Special」はいかがでしたでしょうか。
この曲はこれまでの彼のハードなHip Hopのイメージを覆し、大ネタを使用することでどこか懐かしいナンバーに仕上がりました。
この機会にアルバムと元ネタを併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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