デビューアルバムから5作連続で全米チャート1位を獲得したDMX (ディーエムエックス)。
彼の独特のがなり声とキャラクターに、多くのオーディエンスは魅了されました。
2006年にこれまで所属していたDef Jam Recordingsを離れ、Columbia Recordsと契約し同年に6枚目のアルバム「Year of the Dog… Again」をリリース。
今回はこのアルバムから盟友Swizz Beatz (スウィズ・ビーツ)がプロデュースした「We in Here」をピックアップ。
アルバム、元ネタと併せて解説していきます。
以前の記事はこちら。
楽曲情報
DMX (ディーエムエックス)
出身地 :ニューヨーク、ヨンカーズ
生年月日:1970年12月18日
ジャンル:Hip Hop
Swizz Beatz (スウィズ・ビーツ)
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1978年9月13日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Ruff Ryders
Sony Urban
Columbia Records
プロデューサー
Swizz Beatz
元ネタ・サンプリング
Clarence Reid – Nobody but You Babe (1969)
DMX feat. Swizz Beatz – We in Here (2006)
元ネタ・サンプリング
Clarence Reid – Nobody but You Babe (1969)
元ネタとなったのは、ジョージア州コックラン出身のミュージシャンClarence Reidの「Nobody but You Babe」(1969)です。
インパクトあるイントロが特徴的なこの曲はKRS-Oneの「Ova Here」(2002)や、Erykah Baduの「Real Thang」(2007)でもネタ使いされています。
KRS-One – Ova Here (2002)
Erykah Badu – Real Thang (2007)
Year of the Dog… Again
6枚目のアルバムとなった今作は全15曲収録され、リリース後は残念ながら数百枚の差で全米チャート1位を逃した作品となりました。
またシングルは「We in Here」の後に「Lord Give Me a Sign」がセカンドシングルとして発表されています。
DMX – Lord Give Me a Sign (2006)
We in Here
アルバムからリードシングルとなったこの曲は、Ruff Rydersの盟友Swizz Beatzがプロデュースしたことで、アッパーなパーティーチューンとなりました。
また曲中ではこれまで所属していたDef Jam Recordingsをディスし、入れ替わるようにRihannaがDef Jamからヒットしたことにも言及しています。
あの『Pon De Replay』はちょっとホットだったけど、そうじゃない どうやってWill Smithのビートをパクるんだよ? それって俺をストリートでパクるようなもんだろ!それはありえないよ!
これはRihannaの「Pon De Replay」(2005)がヒットしましたが、この曲よりも前にリリースされていたWill Smithの「Switch」(2005)とビートが酷似していることを非難しています。
これだけ似ている曲調なだけに話題になったものの、訴訟問題に発展しなかったことでDMXは噛み付いたのかもしれません。
Rihanna – Pon De Replay (2005)
Will Smith – Switch (2005)
終わりに
DMXの「We in Here」はいかがでしたでしょうか。
Swizz Beatzがプロデュースすることで破壊力のあるビートに、攻撃的なリリックが印象的なナンバーとなりました。
この機会に彼らの名曲を聞いてみてはいかがでしょうか。
コメント