2004年に大手Hip Hopレーベル “Def Jam Recordings” と契約し、これまでに数々のクラブヒットを飛ばしてきたラッパーのJeezy (ジーズィー)。
その中でもT.I. やGucci Maneといったアトランタを拠点にしているラッパーと共に、南部Hip Hopをメインストリームに押し上げた人物の1人でもあります。
そんな彼が2014年に7枚目のアルバム「Seen It All: The Autobiography」をドロップ。
今作にはFuture、Rick Ross、The Gameなどがゲスト参加し、全米チャート2位にランクイン。
そのアルバムからJay-Z (ジェイ・Z)が参加した「Seen It All」をピックアップ。
日本の歌謡曲をイントロからサンプリングしたことで、多くのメディアやオーディエンスから注目を集める1曲になりました。
Jeezy feat. Jay-Z – Seen It All (2014)
楽曲情報
Jeezy (ジーズィー) (Young Jeezy)
出身地 :ジョージア州アトランタ
生年月日:1977年9月28日
ジャンル:Hip Hop
Jay-Z (ジェイ・Z)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1973年12月4日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
CTE World
Def Jam Recordings
プロデューサー
Cardo
元ネタ・サンプリング
豊島 たづみ – とまどいトワイライト (1979)
“Seen It All” 元ネタ・サンプリング
豊島 たづみ – とまどいトワイライト (1979)
元ネタになったのは福岡県出身のシンガー豊島 たづみの「とまどいトワイライト」(1979)です。
この曲は彼女の4枚目のシングルでリリースされ、TBS系テレビドラマ「たとえば、愛」の主題歌に起用。
作詞に阿木燿子、作曲には宇崎竜童の夫婦が手掛け、編曲にはアグネス・チャンや海援隊などの数々のヒット曲を手掛けた大村雅朗が務めています。
またシングルのB面に収録した「寝た子を起こす子守唄」も彼ら3人が手掛けています。
豊島たづみ – 寝た子を起こす子守唄 (1979)
終わりに
2000年代初頭から活躍するJeezyは、今作について次のように明かしています。
俺がこの世界に入ったとき、両手を後ろに回していたことを多くの人が知っているだろう。 なぜなら俺が話したいと思っていることや、あるいは話せたかもしれないと思っていることの多くは、俺をたくさんのトラブルに巻き込んだだろうからね。 今回のアルバムは、自分の立場を説明し、奴らに知ってもらうことができる初めてのアルバムだと思うよ。 平たく言えば、時効は終わったんだ
これまでに様々な思いを募らせながらも、ラップスターに上り詰めるまで自分の意思を封印してきたJeezy。
今作では「Seen It All」を筆頭に自身の凄みを効かせたリリックが印象的で、ベテランの風貌が垣間見れる作品に感じます。
この機会にアルバム、元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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