J. Cole (J. コール)が2011年に発表したデビューアルバム「Cole World」は、全米チャート1位を獲得し、瞬く間に全米中のオーディエンスから注目を集めることになりました。
それから約2年の時を経てリリースしたセカンドアルバム「Born Sinner」(2013)では、ほとんどの楽曲を自らプロデュースして、前作に続いて全米チャート1位を獲得しました。
今回は、このアルバムからリードシングルで、TLCをフィーチャーした「Crooked Smile」(2013)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
J. Cole feat. TLC – Crooked Smile (2013)
楽曲情報
J. Cole (J. コール)
出身地 :ノースカロライナ州ファイエットビル
生年月日:1985年1月28日
ジャンル:Hip Hop
TLC
結成 :1990年
ジャンル:R&B
レーベル
Roc Nation
Columbia
Dreamville
プロデューサー
J. Cole
Elite
Ken Lewis
元ネタ・サンプリング
Jennifer Hudson – No One Gonna Love You (2011)
“Crooked Smile” 元ネタ・サンプリング
Jennifer Hudson – No One Gonna Love You (2011)
元ネタになったのは、イリノイ州シカゴ出身のシンガーJennifer Hudson (ジェニファー・ハドソン)の「No One Gonna Love You」(2011)です。
この曲は、彼女の2枚目のアルバム「I Remember Me」(2011)に収録され、アルバムは全米チャート2位を記録。
アルバムから3枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、Beyonceの「Crazy in Love」やJennifer Lopezの「Get Right」などのヒットシングルを手掛けたRich Harrisonによってプロデュースされています。
終わりに
この曲でJ. Coleは「誰も完璧ではない、誰にでも『曲がった笑顔』はある、完璧である必要はない、だから心配するのは無意味だ」と自分の歯並びの悪さを例えにラップし、この曲について次のように明かしています。
これほど長い間、曲作りに励んだことはないよ。 最初のバージョンは、3つのヴァースがあって、そのうち1つはキープすることはわかっていたんだ。 他の2つは良いヴァースだったんだけど、小さくまとめたんだ。 俺はラップよりも大きなもの、ポピュラーなものにしたかったんだ。 だから、J. Coleが自分の歯について歌うような曲ではなく、曲をより良くし、世界にアピールするようなバースを書き続けたんだ。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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