Drake (ドレイク)は、2023年10月に発表された彼の8枚目のアルバム「For All the Dogs」で、発売初週に5億1401万回のストリーミングを記録しました。
この記録は2023年にリリースされたアルバムの中で最も多く、さらに、このアルバムの全23曲が全米チャート入りし、そのうち7曲がトップ10入りを果たし、Drakeは13回目の全米アルバムチャート首位を獲得しました。
そして、その1ヶ月後の11月に、Drakeはこのアルバムのデラックスエディションである「For All the Dogs Scary Hours Edition」(2023)をリリースしました。
ここでは、このアルバムと、J. Cole (J. コール)をフィーチャーした「Evil Ways」(2023)の元ネタについて解説します。
Drake feat. J. Cole – Evil Ways (2023)
“Evil Ways” 楽曲情報
リリース日
2023年11月17日
レーベル
OVO Sound
Republic Records
プロデューサー
Vinylz
Boi-1da
FNZ
Fierce
元ネタ・サンプリング
Family Circle – Change (1973)
“Evil Ways” 元ネタ・サンプリング情報
Family Circle – Change (1973)
元ネタになったのは、ニュージャージー州ニューアークで結成されたFamily Circle (ファミリー・サークル)の「Change」(1973)です。
彼らは1970年代に活動し、その音楽はソウルフルでリズミカルな特徴を持ち、当時の音楽シーンで人気を博しました。彼らは合計で3枚のアルバムをリリースしており、「Change」は1973年にリリースされたアルバム「Family Circle」に収録されています。
さらに、彼らの楽曲はJ. ColeやThe Game、Wiz Khalifaなどにサンプリングされ、現代のラップシーンでも注目を集めています。
Family Circleをサンプリングした記事はこちら。
Drakeの精神状態と制作プロセス


Drakeの「For All the Dogs Scary Hours Edition」は、彼のEP「Scary Hours」シリーズの第3弾であり、「Scary Hours」(2018)と「Scary Hours 2」(2021)の続編として位置づけられます。 最初はアルバム「Honestly, Nevermind」の後にリリースされる予定でしたが、DrakeはこのEPを延期し「For All The Dogs」と「Her Loss」をリリースしました。
さらに、彼は「For All The Dogs」のリリース直後に活動を休止すると話していましたが、EPはアルバムのリリースからわずか数週間後にリリースされました。Drakeはこれらの収録曲を制作するのにわずか5日間しかかからず、「For All The Dogs」がリリースされた時点では一切の歌詞を書いていなかったことを述べ、新曲が単なるアルバムの捨て曲ではないことをファンに保証しました。
誰かをなだめる必要はないと思っている。 この作品には自信があるから、半年でも、1年でも、2年でも姿を消しても大丈夫だということは分かっている。 でも正直、謎を作るための長期間の失踪にはあまり興味がないんだけどね。 結局のところ「If You're Reading This」以来かもしれないけれど、ドラッグをやっているような気分になるんだ。 何もしなくても、そういう精神状態にあるような気がする。 あの曲はこの5日間で作ったんだ。 「For All the Dogs」がリリースされた夜には、この曲たちのために1小節も書き下ろしていなかったんだ。 未完成の曲から録り直したわけじゃない。 これは自然に起こっていることなんだ。それに抗う俺なんているのか?
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