元ネタ・サンプリング Lil Wayne – A Milli (2008) プロデューサーがこの曲のフックがないことに疑問を持っていたことを明かす

2000年代
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2008年にリリースした6枚目のアルバム「Tha Carter III」は、発売初日売上が42万を超え、初週に100万枚を超えるセールスを記録して自身初の全米チャート1位を獲得したLil Wayne (リル・ウェイン)

この初週売上は、2008年にアメリカで発売されたどのアルバムよりも高く、Lil Wayneは2005年の50 Cent「The Massacre」以来、リリースから1週間以内でミリオンセラーを達成したアルバムとなりました。

またグラミー賞の「ベストラップアルバム賞」を受賞し、リードシングル「Lollipop」は「ベストラップソング賞」を受賞するなど、この年のラップアルバムで最も盛り上げた作品となりました。

今回は、このアルバムからセカンドシングルでR&B/Hip Hopチャート1位を獲得した「A Milli」をピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Lil Wayne – A Milli (2008)

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楽曲情報

Lil Wayne (リル・ウェイン)
出身地 :ルイジアナ州ニューオリンズ
生年月日:1982年9月27日
ジャンル:Hip Hop

レーベル
Cash Money Records
Young Money
Republic Records

プロデューサー
Bangladesh
Cha Lo

元ネタ・サンプリング
Gladys Knight & the Pips – Don’t Burn Down The Bridge (1974)

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“A Milli” 元ネタ・サンプリング

Gladys Knight & the Pips – Don’t Burn Down The Bridge (1974)

元ネタになったのは、ジョージア州アトランタで結成したソウルグループGladys Knight & the Pips (グラディス・ナイト&ザ・ピップス)「Don’t Burn Down The Bridge」(1974)です。

この曲は、彼らの13枚目のアルバム「I Feel a Song」に収録されており、アルバムはSoul LPsチャート1位を獲得。

同アルバムからのシングル「I Feel a Song (In My Heart)」は、Soulチャートで1位を獲得し、グラミー賞「Best R&B Vocal Performance by a Duo, Group or Chorus」にノミネートされています。

またKanye Westの2004年のミックステープ「Freshmen Adjustment」に収録されている「Doing Fine (Piece)」も、Lil Wayne「A Milli」と同様にイントロからサンプリングされています。

Kanye West – Doing Fine (Piece) (2004)

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終わりに

Lil Wayne「A Milli」をプロデュースしたBangladeshは、この曲にフックがないことに疑問を持っていたと明かしています。

この曲にはフックがなく、それがこの曲の可能性を阻んでいるような気がしたんだ。
俺は自分が間違っているときは認めるよ。
あの曲は、俺が思ってもみなかったことをやってのけたんだ。
曲自体が生命を持つようになったんだ。
Wayneはあの曲が何なのか知らなかったと思う。
俺はビートが何であるかは知っていたが、曲が何であるかは知らなかった。
Wayneのチームは、この曲をシングルとしてリリースするつもりはなかったから、リークされて軌道に乗るまでは、この曲をそこまで重要に受け止めていなかったと思うよ。
この曲はグラミー賞で最優秀ラップパフォーマンス賞と最優秀ラップアルバム賞の2部門を受賞したんだ。
1枚のレコードから2つもね。
あのトラックは1週間で100万枚売れたと思うよ。
文字通り「A Milli」が1週間で売れたんだ。

また、リリースから10年以上経ったこの曲について、次のように明かしています。

もう10年も経っているなんて信じられないよ。
まるで昨日のことのように感じるよ。
このアルバムのインパクトは絶大で、人々を変え、刺激するような何かの一部になれたことは素晴らしいことだったね。
俺がこれをやったら、みんなこんな風にビートを作り始めたんだってと言えるのは素晴らしいことだよ。
808サウンドのシーケンスのテンポを変えただけで、ゲームが変わってしまったんだ。
俺がやりたかったのはそれだけだよ。
音楽をやっていて、そこにプラスアルファを加えようとしないなら、何のために音楽をやっているのかわからないね。

この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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