カナダ出身でDJ、プロデューサーとして活躍するKaytranada (ケイトラナダ)。
2016年に発表したアルバム「99.9%」はAnderson .Paak、Craig Davidなどが参加し、アルバムからは6枚のシングルがリリース。
アルバムは全米Dance/Electronicチャート2位にランクインし、カナダの最優秀アルバムに毎年贈られる音楽賞「ポラリス・ミュージック・プライズ」を受賞。
それから約3年後にセカンドアルバム「Bubba」をリリースし、全米Dance/Electronicチャート1位を獲得。
この作品ではグラミー賞を受賞し、一躍世界的に知名度が上がったアルバムとなりました。
今回はその「Bubba」からリードシングルでもある「10%」をピックアップ。
アルバム、元ネタについて併せて解説します。
楽曲情報
Kaytranada (ケイトラナダ)
出身地 :カナダ、モントリオール
生年月日:1992年8月25日
ジャンル:R&B, House
Kali Uchis (カリ・ウチス)
出身地 :バージニア州アレクサンドリア
生年月日:1994年7月17日
ジャンル:R&B
レーベル
RCA Records
プロデューサー
Kaytranada
元ネタ・サンプリング
First Choice – Love Thang (1979)
Kaytranada feat. Kali Uchis – 10% (2019)
元ネタ・サンプリング
First Choice – Love Thang (1979)
元ネタとなったのはフィラデルフィア出身のガールズグループFirst Choiceの「Love Thang」(1979)です。
彼女たちの5枚目のアルバム「Hold Your Horses」(1979)に収録され、全米Soulチャート58位にランクイン。
このアルバムは、ボーナストラックを加えて2013年にリマスターされ再発されています。
また「Love Thang」はサンプリングソースとして使用されHip Hop、Houseとジャンルの壁を超えてこれまでに40曲以上に使われています。
Boogie Down Productions – Word From Our Sponsor (1987)
Donna Summer – Breakaway (Remix) (Full Version) (1991)
アルバム “Bubba“
2019年にリリースされたこのアルバムは全17曲収録され、Pharrell Williams、Masego、VanJess、Tinasheなど実力派揃いを集めた作品となりました。
しかし前作のアルバム「99.9%」に参加していたアーティストの何人かが「Bubba」への再参加を断ったことを本人は明かしています。
これによりアルバム全体の方向性が変わり “自身のサウンド” に焦点を当てることで、彼が音楽のスタイルを模索し、進化させていくことになりました。
その後リリースされると全米Dance/Electronicチャート1位に輝き、グラミー賞「最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム」部門で受賞。
また「10%」もグラミー賞「最優秀ダンス・レコーディング賞」を受賞し、一躍全米中に彼の名前を轟かせた作品となりました。
終わりに
Kaytranadaの「10%」はいかがでしたでしょうか。
前作のアルバムに参加したアーティストから再共演を断られたことで、さらに自身のサウンドと作品に磨きを掛けたKaytranada。
ピンチをチャンスに変えたことで、グラミー賞を受賞する輝かしい成果となりました。
今後も彼の作り出す新たな作品には、世界中のオーディエンスが期待していることでしょう。
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